説明
名門デュジャックが作るコート・ド・ニュイでは非常に珍しい1級白ワイン!
ジャック・セイスは赤ワインの造り手として有名ですが、白ワインの造り手でもあります。1985年の霜害で村名モレ・サン・ドニの一部が枯死したのを機会にシャルドネを植え、村名モレ・サン・ドニ・ブランとしてリリースしたのが最初でした。さらにモレ・サン・ドニの1級畑 モン・リュイザンの0.6haの畑にもシャルドネを植え、2000年からリリースしています。
ほとんど白ワインを産出しないコート・ド・ニュイでは非常に珍しいのですが、このシャルドネ100%の1級は実力に加えて珍しさもあって非常に人気のワインです。
なおモン・リュイザンではポンソも同じく名高い白ワインを造っていますが、こちらは2005年以降はアリゴテ100%です。
WA誌のコメント(90-92点) |
ドメーヌ・デュジャック
デュジャックはその個性的なオーナーであるジャック・セイス氏が1968年に設立したワイナリーです。代々世襲でワインを作っているブルゴーニュではきわめて新しいワイナリーですが、それからわずか数十年でその世界的な名声を確立しました。現在では5つのグランクリュを含むブルゴーニュでもトップの生産者として認知されています。ロバート・パーカーも「ブルゴーニュで・最も偉大な赤ワイン」と自著の中で記しています。
ブルゴーニュのワイン生産者としてはおよそ型破りな経歴の持ち主であるジャック・セイス氏は1941年パリに生まれ、イギリスとアメリカで教育を受けた後、銀行で研鑚を積み、父から譲り受けたパリの製菓会社ベランを経営していました。
しかし、ワインに魅せられ、ボーヌの醸造学校で醸造学を修め、ヴォルネィのドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールで2年間ワイン造りを修業した後に、会社をナビスコに売却し、代わりにモレ・サン・ドゥニのドメーヌ・グライエを1968年に買収しワイン造りの生活に入ります。
著名な食通の父に連れられ子供の頃から、ドュメーヌ(ポワンと並び1950年代から1960年代のフランスを代表するシェフ)、マキシムやトゥール・ダルジャンの料理に親しみ、なんとDRCの1934・1938・1945年を飲んでいたと言います。
また、父親のビジネスを継ぐかわりに、好きになったワインの道を歩むとき、資金面でも販売面においても援助したのもこの美食家の父親でした。
当初、4.5haのブドウ畑は、1960年代後半~1970年代前半にかけてブドウ畑を買い足し、現在ではクロ・ド・ラ・ロシュ、クロ・サン・ドニ、ボンヌ・マール、シャルム・シャンベルタン、エシェゾーなど5つのグラン・クリュを含む11.33haを所有しています。
ワインの製法では「無干渉」という言葉に集約されており、除草剤や化学肥料などは一切使用しません。特級や1級の畑には新樽を100%使用しています。当然ノンフィルター。
できあがるワインは非常に色が薄いことが特徴ですが、味わいはそれとは対照的に、新鮮なフルーツ香にあふれ、複雑でエレガントなワインで、飲む人を魅了せずにはおれないワインです。
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.3センチ)の状態は良好です。