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Zind Humbrecht [2019] Riesling Clos Saint Urbain Rangen de Thann

$179.99

ツィント・ウンブレヒト [2019] リースリング・クロ・サン・テュルバン・ランゲン・ド・タン

WA99点 アルザスの異端児が生み出す天上のワイン!

在庫2個

商品コード: 230321-2Z カテゴリー: , ,

説明

アルザスの異端児!

アルザスワイン愛好家には見逃せない生産者がこのツィント・ウンブレヒト。マルセル・ダイスの並ぶアルザスの嫌われ者ですが、ワインはやはりすごい!パーカーをはじめ、クラスマン、ワイン・スペクテイターでも高得点のワインを数多く輩出し、フランス中の3つ星レストランには必ずといっていいほどリストにその名前が挙がる存在です。

収量を極限まで低く抑え大樽で熟成させたワインは、エキス分溢れる濃厚なスタイル。総じて力強く、ねっとりとした密度の豊潤なワインとなり、テロワールのエッセンスを詰め込んだかのような、驚くほど複雑なニュアンスを持ち、アルザスの神髄と言えるワインです。

 

WA誌のコメント(99点)
「2019年リースリング・クロ・サン・テュルバン・ランゲン・ド・タンは、1ヘクタールあたりわずか 18ヘクトリットルしか収穫できず、飲み始めは肉付きがよく、非常に熟したアロマティックな果実味で始まり、ゆっくりではあるが著しく出現するランゲンの火山のようなキャラクターを見つけられる。
パッションフルーツやその他のトロピカルフルーツのアロマがある。口に含むと、フルボディで、密度が高く、洗練されていてエレガントで、みずみずしく気前の良いランゲンで、しっかりとした細かいタンニン、力強くジューシーな果実、余韻の続く塩味がある。
これは非常に余韻が長く複雑なワインだが、パワフルでも強大でもない。しかし口蓋の隅々まで満ちてくるようだ。濃密だが重くなくむしろ軽やかで、リッチだが浮遊感があり、活力と塩味がある。ファンタスティックなリースリングだ。2021年2月瓶詰め。アルコール度数13.2%。天然コルク使用。2023年1月テイスティング」

 

特急畑クロ・サン・テュルバン

タン村のランゲンにある特急畑クロ・サン・テュルバンは、アルザスの最南端に位置する広さ19ヘクタール弱の区画で、ツィント・ウンブレヒトの単独所有です。

しかし標高340~470メートルとかなり高い標高を持ち、そして最大傾斜は68度というほとんど垂直に近い斜面にブドウが植えられています。ブドウにとっては日照や水はけ等、条件が非常に良く素晴らしい畑ですが、ビオディナミによるブドウ栽培を行なうツィント・ウンブレヒトにとって、この急斜面での畑作業は大変な労力を要します。しかしそこから生み出されるリースリングは桁違いのワインとなります。

 

ドメーヌ・ツィント・ウンブレヒト

ドメーヌ・ツィント・ウンブレヒトはウンブレヒト家とツィント家によって1959年に設立された比較的若いドメーヌです。ドメーヌはアルザスの中心地であるコルマール市のすぐ西に位置するテュルクハイム村にあります。ドメーヌを切り盛りするのは、まだ40代のオリヴィエ・ウンブレヒト氏。彼はフランス人で初めて非常な難関といわれるマスター・オブ・ワインの資格を取得したことでも知られています。

当初、数ヘクタールの地所で始めたドメーヌも今ではグラン・クリュ9ヘクタールを含む40ヘクタールを擁し、大ドメーヌに成長しました。

アルザスの鬼才と呼ばれるマルセル・ダイスと同様に、伝統的な生産者からはその濃厚で、甘く、アルコールの高いスタイルに反感を持たれており、オリヴィエ氏も自分は嫌われ者だと認めてはばかりません。しかしアルザスの土地とブドウの個性にマッチした、実に理にかなった栽培、醸造スタイルで、それは彼のワインにパーカーなど評論家が99点、100点といったパーフェクトな点数を何度も献上していることからも明らかです。

 

ツィント・ウンブレヒト (ロバート・パーカー著 「世界の極上ワイン」から)

「父と息子のチームであるレオナール・ウンブレヒトとオリヴィエ・ウンブレヒトはその体格も並々ならぬものだが、彼らが受けるべくして受けている賞賛も並々ならぬものだ。彼らは、アルザスにおけるワイン醸造の最高峰を代表している。この並外れたワイナリーは、フランスにおける最上の畑のいくつかを保有しており、収量の低さや、より自然なワイン醸造の改革、そしてもちろんテロワール主導型のワインにおいて先端を走ってきた。

彼らのワイナリーの畑はアルザスの「紳士録」のようだ。ブランド、エングスト、ゴルデール、エレンヴェック、クロ・アウゼラー、クロ・ウィンズビュール、そしてもちろん有名なランゲンのブドウ畑の中にクロ・サン・テュルバンの重要な区画を持っている。ここで実践されているすべての手法は、できる限り上質のワインをつくるというひとつの目的に向かっている。高い密度で植樹された畑、アルザスでおそらく最も低い収量(大きな尺度において)、そして自然なワイン醸造の結果、並外れたレベルの風味にあふれているだけでなく、非常に印象的に熟成するワインが生まれる。下のレベルのキュヴェですら10年あるいは20年も持ちこたえる。

フランスの基準では、ドメーヌ・ツィント=ウンブレヒトは比較的歴史の浅いワイン醸造所であり、1959年にレオナール・ウンブレヒトとジュヌビエーブ・ツィントによって設立された。最近の10年は、フランス人で初めてマスター・オブ・ワインの資格を習得した彼らの息子オリヴィエがますます管理に携わるようになっている。彼は自分の実績を控え目に語るが、気取らない、人当たりの良い性格が彼の真剣な学術的な姿勢を完全に隠してしまうことはない。彼のワインは伝統的なワイン醸造の真髄だと言うこともできるが、オリヴィエ・ウンブレヒトは、長年の問題に対して、現代的な解決策をためらうことなく応用する。

アルザスのワインが辛口なのか甘口なのか瓶(ラベル)を見てもわからないという消費者の戸惑いに対応するために、ウンブレヒトは判別できるワインの甘さを5段階でワインボトルのラベルに印刷することを始めた。「1」は完全な辛口、「2」は物理的には辛口でないが、甘さの味わいがあからさまではないもの、「3」は中ぐらいの甘さだが、熟成によって甘さが徐々に消えていくもの、「4」は甘ロワイン、「5」は、ヴァンダンジュ・タルディーヴやセレクション・ド・グラン・ノーブルと称されている並外れて甘い神酒のようなワインである。これは単純な方式であり、消費者に彼のワインを理解してもらうことを目的としている。

ツィント=ウンブレヒトのセラーでのテイステイングは、土壊のタイプと微気侯がワインのアロマや風味や舌触り、そして全体的な個性にどう影響を及ぼしているかについての授業そのものである。実り豊かなヴィンツェンハイムの平野、石灰岩系土壌のゴルデールとエングストの畑、砂利質のエレンヴェック、泥灰質のクロ・アウゼラー、花崗岩質のブランド、火山性片岩から成るクロ・サン=テュルバン、ランゲンの区画、あるいは様々な泥灰、石灰岩、砂岩から成るクロ・ヴィンスビュール。クロ・ヴィンスビュールは、最も名高い畑であり、グラン・クリュではないものの、その格付けにふさわしいことを実証している。

ツィント=ウンブレヒトのリースリング、ゲヴュルツトラミネール、トケ・ビノ・グリのレベルにまで達しているワインは世界でもほとんどない。ここまでの偉業を達成した生産者については、偉大なワインを選びだすことはほとんど不可能である。しかし、テイスティングノートを通して読者の方にツィント=ウンブレヒトのワインの正確な見方を提供できるかもしれない。」

 

『ワイナート15号 フランスの白ワイン特集』
「ツィント・ウンブレヒトのワインにも批判が多い。〈中略〉 確かに彼のワインは強く、アルコールが高く、甘い。しかしそれのどこが悪いのだろうか。ヘングスト、ブラント、ゴールダール、ランゲンといった最高のグラン・クリュ、それも最高の区画を所有し、その中で収穫量を落とし、完熟させ、凝縮したブドウを栽培すれば、想像以上に暖かいアルザス(ブドウ生育期の積算温度はブルゴーニュと変わらない)にあってはおのずとそのようなワインとなる。」

 

ラベル、キャップ、液面(コルク下1.0センチ)の状態は良好です。

追加情報

重さ 1 kg