説明
パーカーが試飲で涙した、シャブリ史に残る傑作!
ヴェルジェのシャブリ・ヴァルミュール1995年はパーカーが100点を献上し、シャブリの歴史に残る傑作となりました。
ヴェルジェのオーナーであるジャン・マリー・ギュファンは白ワインの名手コント・ラフォンの元でワイン作りを学び、ブルゴーニュ屈指の偉大な白ワインを作り出すことで知られています。
自社畑は持たないものの、農家に栽培については事細かく指示を出し、ブドウ果汁を購入するのではなく、ブドウの実がなった状態で買い取り、自分の手で収穫を行います。これは果汁購入が一般的だったブルゴーニュでは革新的な出来事でした。
神の雫でも、第三巻で、ヴェルジェは「白ワインの品種・シャルドネの”魔術師”と言われる作り手よ」(みやび)と出てきます
パーカーのコメント(100点) 「この1995年にヴェルジェは、モンラッシェを造らなかった。私の友人は、驚いたことに1995年のバタール・モ ンラッシェのあとにこのモンスターを出してきた。普通は、 軽い味わいのワインは、先に出すべきものなのに、彼は 間違いを犯したと私は思った。このワインは私がこれまでテースティングしたシャブリで最も印象的なシャブリである。シャブリがこれほど信じられないようなワインになるとは私も知らなかった。熟したフルーツと鉄のような火打ち石のコンビネーションがあり、その香りは人をとらえて放さない。香りがこれほどでなかったら、私は失望していたかもしれない。テースティングの時がきて、全く素晴らしい火打ち石のような、鉄のような、ほとんどガソリンのような、極上の完熟したフルーツに私はぶっ飛んだ。文字通り、1分間が過ぎ、それでも香りが私の口の中に残っていた。信じられないほどミネラリーでスーパーリッチな果実味の爆発がそれに取って代わった。私は自分が涙を流していることに気がついた。見渡すと、他の試飲者たちもこのワインの口の中でのケタ違いの大きさと存在感にやはり打ちのめされている。このワインはメランコリックで、鉄のようなパワーを持ち、人を感情的にさせずにいられない。 このワインには最高のドイツとアルザスのリースリングに見られるような強い酸の要素があり、それが驚くほどのエキスと余韻の長さを信じられないほど明確なものにしている。ドイツ、アルザスの有名なアメリカ人インポーターであるテリー・テイズ氏は『シャブリこそがシャルドネの「真の家」であると思う』と私に告げた。 このテースティングにおいて、ギュファンは私に、『今後の負担になるだけだから、100点満点なんて欲しくないんだ。100点満点なんて自分のほほを打たれるようなものさ』と打ち明けた。悪い!ジャン・マリー、でもこのヴァルミュールは100点の価値があるんだ」
ヴェルジェのシャブリ (ロバート・パーカー著「厳正評価 世界のワイン」より) 「マコネー地区のワイン商でもあるベルギー人の醸造家ギュファンスが、なぜ最高級のシャブリをつくり出しているのだろうか? それは、彼が可能な限り最高のブドウを買い、しかもそのブドウは彼自身のチームが手で収穫し(シャブリではほとんどが機械で収穫している)、彼のお眼鏡にかなわないブドウを選別して(シャブリの最高級のブドウ園でさえ選別しない。ある”スター”が誇りを持って「選別はシャブリの伝統ではない」と私に言っていた)、最後に、最高級のコート・ドールの白ワインにかけるのと同等の気配りと技術をもって醸造と発酵を行うからである。 物知りのワイン愛好家は、そのつくり方ゆえにギュファンスのシャブリは「典型的」ではないと不平を言うが、確かにその通りである。彼のワインは深遠であり、白の「典型的」あるいは古典的なシャブリは、たいてい凡庸である。つまり、並外れたテロワールに手を加えすぎて、台無しにしてしまうのである。「典型的」なシャブリというのは、収量が多く、熟し具合が低くステンレス・タンクで発酵や醸造を行い、澱と接触させず、酸を抜き、低温安定を行ったワインのことだ」 |
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