説明
シャトー・セント・ジーン
1973年にロバート&エドワード・メルゾイアン、ケン・シェフィールドによってソノマに設立されました。70年代から80年代にかけては天賦の才に恵まれたワインメーカー、リチャード・アロウッド氏(後にArrowood Vineyardを起こします)により、特にシャルドネに優れたワインを生み出しました。
ところが1984年にワイナリーは日本のサントリーに4000万ドルで売却されます。日本企業がカリフォルニアのワイナリーを買収した走りと言ってもいいでしょう。1990年代に入ると、リチャード・アロウッド氏がワイナリーを去り、代わりにワインメーカーとなったドン・ヴァン・スターベレン氏が赤ワインに力を入れ始めます。
そして生み出されたのが五つのブドウをブレンドしたボルドー・スタイルのこのサンク・セパージュでした。サンク・セパージュは「5種類のブドウ」の意味でカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、マルベック、プティ・ヴェルドがブレンドされています。サンク・セパージュは市場を席巻し、特に1996年ヴィンテージがワインスペクテーター誌が毎年選出する年間ベスト100ワインで、1999年のナンバーワンに選ばれ大ブレークしました。
このワイナリーはもともとサントリーが所有していましたが、1997年にサントリーはワイナリーをベリンジャー・グループに売り渡してしまいました。サントリーが手放した直後にワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれており、サントリーはこのワイン・オブ・ジ・イヤーの栄誉に与ることはありませんでした。運命は皮肉なものです。ちなみに1999年の第2位だったのはオーパス・ワン1996年です。
パーカーのコメント(92点) 「ちょっとばかりピリッと来て、土のようなアロマがあるが、非常に堅牢なワインで、完熟し、堅く、響き渡るようなブラックチェリー、ミネラル、レッド・カラント、ワイルドベリーの香りがイキイキとして、強烈である。フォーカスが定まったワインで、長く、複雑な余韻もある。ピュアな香りと若々しさには非常に強い印象を受けた。フィニッシュではいくばくかのタンニンを感じるが、熟成のピークに達しているようだ。2012年までが飲み頃」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.5センチ)の状態は良好です。