説明
ヴォルネイのドメーヌ・ド・モンティーユは古典的ワインの銘醸家として知らぬ者はいない著名なドメーヌです。
一般的にはエレガントとされるヴォルネイでさえも「いつになったら開くのかわからない」と言われるほど長期の熟成が必要というまさに古典的なブルゴーニュを生み出してきたのがドメーヌ・ド・モンティーユです。
アメリカの醸造家ロバート・モンダヴィのフランス進出を描いた2004年公開の映画「モンドヴィーノ」でも主役級で取り上げられたので、ご記憶の方も多いかもしれません。2014年に亡くなった当主のユベール・ド・モンティーユ氏は映画の中でワインのグローバリズムに反対し、テロワールを守護する立場で登場しました。
元々ユベール氏はディジョンで弁護士をやっていました。というのも1947年にドメーヌを相続した時、ブドウ畑の面積はわずか3haしかなかったからです。その後、息子のエティエンヌとともにブドウ畑を拡張し、1990年代には7haを超えるまでに広がりました。このエティエンヌもパリのクーパース&ライブランド(現プライスウォーターハウス・クーパース)の会計士として働いていましたが、2001年にブルゴーニュに戻り、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの経営に就くと同時に、ドメーヌ・ド・モンティーユの当主となりました。
もっともエティエンヌ自身は1983年からドメーヌのワイン造りに関与しており、1995年には実質的にドメーヌの主導権を握ってブドウ栽培をビオロジックへと転換し、父から子への継承を着々と進めた賢さを持つ男です。
1976年はマイケル・ブロードベントがその著書で1976年の赤は「大歓迎の当たり年」としている、非常に優良なヴィンテージです。
ブルゴーニュ 1976年 (マイケル・ブロードベント著 「ワイン・ヴィンテージ案内」より) 1976年はすべて順調。暖かくて霜のおりなかった冬、夏も非常に暑く乾燥。酷暑も9月の収穫期には幾分弱まった。赤 ★★★★ 大歓迎の当たり年。3年連続の不作にストップをかけた。色づき、果実味、エキス分、アルコール分もよく含んだワイン。ただ、タンニンの過剰はなおりそうもない。ボジョレは1976年も当たり年。おそらく47年、59年、64年に匹敵する。 |
ラベルに細かい破れがあります。キャップ、液面(コルク下2.5センチ)の状態は良好です。