説明
キュヴェ・テオは、先代のテオ・ファレール氏へのオマージュ・ワインで、ワイナリーの最高のワインの証です。
ヴァインバック
ヴァインバックは 「ワインの小川(Bach) 」という意味。その名前のように、清冽で美しい味わいのワインを作り出すドメーヌ・ヴァインバックは、カプチン派の修道僧によって1612年に設立された、大変古いワイナリーです。ワイナリーがあるのは、アルザスで最も有名なグランクリュ畑であるシュロスベルク(城山)の丘の麓。
資料によるとヴァインバックの畑の多くは、その植樹の歴史を890年にまで遡れるといいます。日本でいえば平安時代、わが国初の仮名書き物語である「竹取物語」が書かれた頃から、この土地でワイン造りを行っていたというわけです。
ワイナリーとその土地は、1898年に現当主の先々代に当たるファレール兄弟が購入。その後、ワイン造りの名手として名高く、またアルザスAOCの認可に力を尽くしたことでも知られる2代目テオが事業を引き継いでヴァインバックの名は世界的に知られます。
彼の死後は、妻のコレットと娘のカトリーヌ、ローランスの母子三人が団結し、テオの築き上げたワインの継承に尽力。今や彼女ら自身が、世界でもっとも才能豊かなワインメーカーとして認められる存在となりました。そのワインはナチュラルな果実味と繊細な味わいで一際抜きん出た評価を得ており、「クラスマン」で3ツ星「ワイン・アドヴォケイト」で5ツ星と共に最高ランクに位置づけされています。
そんなヴァインバックのワイン造りにおいて、もっとも重要視されているのはブドウの品質です。無論、ブドウの栽培については並外れた注意が払われており、すべての畑が有機栽培。そのうち9.3haについては1998年以降、厳格なビオディナミを採用しています。 ビオディナミを採用する目的は、まず第一にブドウの樹を健康に育てること。そして、収量を低く保ち、できるだけ正統かつ伝統的なやり方で、それぞれのテロワールを自己表現させることです。収穫されたブドウは房ごと、やさしくゆっくりと圧搾。得られた果汁は40年から100年以上も使い込まれたオークのフードルで発酵させます。発酵についても、土地固有の天然酵母のみを使用。これによって穏やかでゆっくりとした発酵が促され、その結果、ワインの深みと複雑さが増すだけでなく、ワインが生み出された土地のニュアンスが十分に表現されるそうです。こうして出来上がったすべてのワインは、ビオディナミ農法の暦に従って瓶詰めされ、世界中のファンの元へと旅立っていくのです。
ラベルに破れ、ヨゴレがありますので、右上の写真をクリックしてご確認ください。
キャップ、液面(コルク下2.6センチ)とも状態は良好です。