説明
2009年は赤白共に歴代最高のワインに
スミス・オー・ラフィットは赤と辛口の白の2つのワインを造っていますが、パーカーは2009年の赤には100点を、白には98点を献上し、このシャトーの歴代最高のヴィンテージだと称えました。
グラーブ地区のマルティヤック村に存在するスミス・オー・ラフィットの歴史は古く、12世紀頃までさかのぼります。名前は1720年にここを買い取った英国人ジョージ・スミス氏から名づけられたと言われています。多大な設備投資を続けながらなかなか、実力を発揮できずにいたこのシャトーが目覚しく向上するのは1991年にカティアール家の所有に変わってからです。
特に長命さで知られ、パーカーはこのワインの飲み頃は2032年までとしており、驚きのロングライフを誇っています。
パーカーのコメント(98点) |
パーカーはその著書の中でスミス・オー・ラフィットを以下のように評しています。
シャトー・スミス・オー・ラフィット (ロバート・パーカー著 「ボルドー第4版」より)
「何十年にもわたって、ボルドーのエシェノエ家の所有下にあったスミス・オー・ラフィットはずっと期待を裏切ってきた。しかし、この壮大なシャトーは1991年にフロランスとダニエル・カティアール夫妻に売却された。確かに、1995年や1994年、1993年、1992年、1991年といった、雨にたたられたヴィンテージを扱わなければならなかったのは不運だった。しかし、彼らの品質は並はずれたこだわりとシャトーの長期的な展望を持ち、容赦なく選別を行い、以前の所有者が1990年や1982年のような格別なヴィンテージをつくったものよりも良好なワインを1990年初頭の難しいヴィンテージにつくってみせた。今日、スミス・オー・ラフィットはボルドーでも有数の光り輝く成功物語の1つとなり、精力的で良心的な所有者の手にかかれば短時間でもこれだけのことができる、ということを示している。 スミス・オー・ラフィットの白も赤も、スタイルは正統的な豊かさと相当なエレガンス、フィネス、複雑さが結合したものだ。ただ国際市場はしばしば気まぐれなものだ。そして私は、スミス・オー・ラフィットの最近のヴィンテージ価格は、このワインが世界にその品質を知られるようになれば必ず得られるはずの価格よりも、低めだと思っている。 ~一般的な評価~ |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.5センチ)の状態は良好です。