説明
ドメーヌ・ぺラン(シャトー・ド・ボーカステル)と、そのアメリカの輸入代理店ロバート・ハース(ヴィンヤード・ブランズ)とのジョイントベンチャーとして、タブラス・クリークは始まりました。
タブラス・クリークのジェイソン・ハース氏によると「4年がかりで、石灰岩土壌を探した。掘削するとお金がかかるので、道路工事の現場を見て回ったら、パソ・ロブレスで見つかった。」実際、パソ・ロブレスはまさしくカリフォルニアのボーカステルと呼ぶにふさわしいテロワールでした。
また、同氏によると「クローンもローヌから輸入して、検疫に3年かかった。今では300以上のワイナリーで使われている」
タブラス・クリークではボーカステル醸造に使用される同様の品種を栽培し、ボーカステルと同様に有機農法によって育成されます。カリフォルニアの温暖な気候とミネラル分を含んだ土壌、ボーカステルから持ち込んだクローンの個性、その全てを活かし、ふくよかな香りや味わいを表現しようとしました。天然酵母による発酵やボーカステルで150年培われたブレンド法が、ワインの芳醇さ・素晴らしさを引き出すことに大きく貢献しました。
そして、ここのフラッグシップであるエスプリ・ド・ボーカステル・パノプリエは常にパーカーが高得点を差し出していますが、この2007年ヴィンテージでその頂点に達した感があります。99点を獲得し、そのコメントでは絶賛されています。タブラス・クリークのみならず、パソ・ロブレスの頂点と言っても過言ではありません。
パーカーのコメント(99点) 「ムールヴェードル主体を目指したスペシャルなキュヴェ、2007年エスプリ・ド・ボーカステル・パノプリエはブッちぎりのワインで、パソ・ロブレス産で私がこれまでに試飲した最も偉大なワインをも超えるものである。あらゆる点において男性的であるが、全く重くなく、方向性も乱れていない。スリリングな赤や黒のカラント、皮、リコリス、灌木、ローストした肉のアロマとフレーバーが全く継ぎ目なく立ち上がり、このフルボディで口の中を覆い尽くす赤ワインは、信じられないリッチさ、奥行き、甘いタンニンと良質な酸を見せてくれる。全くドキドキさせられるワインで、飲み手に喜びを与えてくれ、今後10年かそれ以上は飲み手を心から揺さぶってくれるに違いない。飲み頃は現在から2023年。」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.4センチ)とも状態は良好です。