説明
モレ・サン・ドニを拠点としロベール・グロフィエが息子のセルジュとともに運営しています。グランクリュは、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ボンヌ・マールを所有し、一級畑のアムルーズは1.15haと最大の面積を所有しています。色が濃く、力強い中にも、柔らかく、しなやかさも兼ね備えるのが彼らのスタイルで、信奉者が大勢います。
2012年のレザムルーズはグロフィエでも大当たりのヴィンテージでワイン・アドヴォケイト誌ではドメーヌ史上最高の96点を献上しました。
ワイン・アドヴォケイトのコメント(96点) 「ボーヌで毎年開かれる試飲会「Burgfest」でブラインドにて試飲。 このワインはこのマラソン試飲会において最大の驚き、そして付け加えるべきは心地よい驚きだった。かつて私はグロフィエのレザムルーズは抽出過多でアルコールが強すぎると感じていたが、目の前にあるこのワインはエレガンス、フィネス、テロワールが染み出て来るようだった。輪郭のはっきりしたブーケ、ラズベリーとブラックベリーのフルーツに黒トリュフ、下草の香りが入り混じる。最初の味わいは非常に「シリアス」で、ビターチェリー、茨のブラックフルーツ、わずかなタールのタッチが塩味とともに感じられる。 非常に素晴らしい構造と桁外れのバランスが確実に存在するものの、飲むべきはもう少し先だろう。このヴィンテージを代表するとんでもないワイン。ニコラス・グロフィエ、ブラボー!」 |
ロベール・グロフィエ
グロフィエ家のワイン造りは1930年代にロベールの父ジュールがレ・ザムルーズやボンヌ・マールなど優良な畑からのブドウをネゴシアンに販売したことに始まりました。
その畑を継いだロベールは、畑でブドウを栽培していれば満足という実直なヴィニロンたる性格でしたが、妻であるジョルジェットがドメーヌ元詰めを勧め、1973年からは自分たちの手で瓶詰を開始しました。彼女の指揮の下、醸造設備を整え最新のコンピュータやテイスティングルームを備えた瀟洒なドメーヌへと生まれ変わり、素晴らしいワインの数々を生み出すようになりました。
そのワインは、ロバート・パーカーから「A.C.ブルゴーニュからグラン・クリュに至るまで、どのワインもテロワールを良く表現した最上のワインだ」と評され、今やルーミエやヴォギュエとも並び賞される、シャンボール・ミュジニーのトップドメーヌです。現在ロベールは実質ワイン造りから引退。息子のセルジュが当主を務め、ボーヌの醸造学校で学んだ孫のニコラスが栽培と醸造を行っています。
「神の雫」第五巻で、ロベール師匠が語ります。
「グロフィエは葡萄の声を聞いてその年々でワインの作り方を変えることで知られる優れた造り手の一人だ」
グロフィエのレザムルーズは造り手の特徴がよく出ているワインで、実質的な特級畑と評価されるレザムルーズの中でも飛び抜けたクオリティと人気を誇るのも納得です。
パーカーはその著書の中で、グロフィエを以下のように評しています。
「今や、ロベールの息子であるセルジュ・グロフィエの丁寧なブドウ畑での仕事(ライバルであるほかのブルゴーニュブドウ栽培者たちは、かれのブドウに畏敬の念を抱いている)が、ロベールの熟練した、素晴らしく才能に富んだワインづくりと結びついて、このブドウ園を目がくらむばかりの高みに引き上げた。」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.8センチ)の状態は良好です。