説明
元は、19世紀初頭からヴォルネイに続く「ジヨット家」のドメーヌですが、娘のマリーがマコネ出身の「アンリ・ラファルジュ」と結婚したことで「ドメーヌ・ラファルジュ」となりました。現当主のミシェルが父の後を継いだのは1949年。1978年には息子のフレデリックが加わり、現在は高齢のミシェルに代わってフレデリックがブドウ栽培、ワイン醸造の一切を取り仕切っています。しかしながら80歳を超えてもミシェルは依然として意気軒高で、ドメーヌの顔として奮闘しています。
ブルゴーニュで元詰めに切り替えた造り手としては最も早く、1934年には一部ながらも元詰めを始め、1960年には全量を元詰めとなりました。また1997年から一部の畑で実験的にビオディナミを始め、その後2000年にはビオディナミに完全転換するなど、改革には余念がありません。
ドメーヌの規模は総計12ha。お膝元のヴォルネイに1級畑のクロ・デュ・シャトー・デ・デュック、クロ・デ・シェーヌ、カイユレ、ミタンを所有しています。この0.57haのクロ・デュ・シャトー・デ・デュックはこのドメーヌのモノポールです。
ヴォルネイというと若いうちから軽やかで飲みやすいイメージですが、ラファルジュのワインは骨組みがしっかりしており、若いうちは内気な傾向にあります。しかしながら数年の熟成によってヴォルネイらしいフローラルな香りを発散し、ビロードのような舌触りで飲み手を楽しませてくれます。
ラベル、キャップ、液面(コルク下2.5センチ)の状態は良好です。