説明
毎年、年末に公表されるワイン・スペクテーター誌が選ぶ、その年のベスト100ワイン。特に第1位、いわゆるワイン・オブ・ザ・イヤーは最大の注目を集めます。ワイン・オブ・ザ・イヤーのワインは、発表されるとあっという間に市場から消え失せ、オークションなどでしか入手することができなくなり、事実上の幻のワインとなってしまうのです。
2011年にそのワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのがこのコスタ・ブラウンの2009年ピノ・ノアール・ソノマ・コーストでした。カンツラー・ヴィンヤードに代表される単一畑ものではいつも最高の評価を受けていますが、このレギュラークラスのソノマ・コーストがワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたと言うことで大きな話題になりました。もちろんあっという間に米国で入手することはほとんど不可能となりました。
コスタ・ブラウン
コスタ・ブラウンはダン・コスタ氏とマイケル・ブラウン氏の二人が立ち上げました。サンタ・ローザの「John Ash & Co. レストラン」で働いていた二人は1997年の夏に計画をスタートさせ、資金をためて0.5トンのブドウ(ピノ・ノアール)を購入しました。当初は他のワイナリーに設備を借りてひっそりとスタートしました。
その後、2001年にワイナリーのマネージメントビジネスを行っていたクリス・カステロ氏と出会ったことで、有力な栽培農家からブドウの供給を受けられるようになると瞬く間にブレイク!その後のフィーバーぶりは各メディアが取り上げるとおりで、今更解説の余地もありません。まさに現代のアメリカン・ドリームを成し得た造り手と言えましょう。
ワイン・スペクテーター 95点 2011年ワイン・オブ・ザ・イヤー 「熟して、奥行きにある香り、凝縮して、素晴らしい構造があり、このフルボディの赤はブラックチェリー、ワイルドベリー、ラズベリーの果実味が複雑に合わさって、それらはピュアでいつまでも続くかのようだ。そしてフィニッシュでは小石のような香りと堅いタンニンがある」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.3センチ)の状態は良好です。