説明
ポートワインのシッパーとして誕生したフォンセカは、マノエル・ペドロ・ギマラエンスがフォンセカ・モンティロという古い会社を買い取った1822年がその始まりです。彼は政治家でもありましたが、政敵に追われてポートの樽の中に隠れ、イギリスへと渡りました。本拠地をイギリスに移した後もシッパーとして大成功を収め、ポルトに戻ってきたのは彼の死後、1927年になってのことでした。現在はブルース・ギマラエンスとその息子デヴィットにより、昔ながらの踏襲されています。
フォンセカの最も誇るべき単一畑は、1978年に取得したタヴォラ渓谷の 『キンタ・ド・パナシュカル』。その他メンディスのサン・アントニオとキンタ・デ・クルゼイロも含め、フォンセカが所有するこれらのブドウ畑は、いずれもクラスAに属しています。
フォンセカは歴史あるポートワインの生産者ですが、なかでもブドウの出来の良かった年にしか生産されないのがヴィンテージ・ポートです。20世紀中に生産されたのはわずか21回だけです。
パーカーのコメント(97点) 「フォンセカの1992年は荘厳な若いポートで、このワイナリーの偉大な作品 (1985年、1977年、1970年、1963年)に肩を並べる。この巨大なヴィンテージ・ポートはほとんど光を通さない黒/紫色を見せており、爆発的なノーズにはジャムのような黒果実、甘草、チョコレート、スパイスが感じられる。極めてフルボディでとろりとした舌触りの、多層的で非常に素質のあるこのポートのフィニッシュは1分以上続く。30~40年はおいしく熟成する壮大なポートである。」 |
裏ラベルにシミがあります。
キャップ、液面の状態は良好です。