説明
匿名ワインでもこれは別格!
最近Anonymous(匿名)ワインというワインがもてはやされてきています。何らかの事情でワインの素性を明かすことが出来ないワインであり、ブランド力に頼らない代わりに高品質なワインが格安で飲めると評判になっているからです。そういうブドウが市場にひっそりと出てくる事情は、想像ですが、ブドウが豊作で、自らの醸造設備の上限を超えた収穫があった場合などが考えられます。普通にリリースされれば数百ドルのプライスタグが付いていたことでしょう。このワインを飲みながら、「これはいったいどこのワイナリーのものなのだろう?」とあれこれ想像を巡らすのもワインの楽しみ方の一つです。
オクシデンタルとウエストサイド・ロードの著名な2カ所のブドウをブレンド
今回ご紹介するAnonymous Wine Collectiveの2024年ロシアン・リヴァー・ヴァレー・シャルドネは匿名ワインの中でも別格と言えるものです。
ワイン商によあると、詳しくは明かせませんがこのワインはこの地域で真に象徴的な生産者によって造られ、非常によく知られた2つの畑からのブドウを使用しています。あらゆる意味で「世界レベル」のシャルドネです。使用されたブドウのひとつは、オクシデンタルという小さな町の近くに位置する畑で、成熟したブドウ樹が「ムーンダスト(moondust)」のようにきめ細かいゴールドリッジ土壌で育てられています。この畑は地域内でも最高峰の評価を受ける畑のひとつです。オクシデンタルといえば、キスラー、オクシデンタル、リバーズ・マリー、リトライなどの蒼々たるワイナリーがワインを造っています。もうひとつは、著名なWestside Roadを見下ろす丘の上に位置する畑で、土壌はより礫質で、火山性の要素と粗めのロームが混在しており、個性あるブドウを育みます。ワイナリーとしてはロキオリ、ウイリアム・セリエム、フラワーズなどが思い浮かびます。
収穫はすべて夜間に手摘みで行われ、ブドウは房ごとプレス。天然酵母でフレンチオーク樽(新樽比率25%)を使って発酵され、そのまま澱とともに10ヶ月間熟成されました。このような丹念な工程を経て生まれたこのワインは、ロシアン・リヴァーのテロワールを繊細かつ力強く表現した、唯一無二のシャルドネです。
試飲の結果は、洗練されたまさに「高級ワインの味わい」
管理人も試飲いたしました。香りには、白い花が優雅に香り、その周囲をクラシックな甘みのある青リンゴやレモンのアロマが包み込みます。そこに控えめにトーストされたオークとオークスパイスが骨格として加わり、非常に洗練された印象です。
しかし、このワインが本領を発揮するのは味わいの部分です。口当たりは贅沢でリッチ、その質感はまさに「高級ワインの味わい」。香りと同様に青リンゴやレモン、キリッとした酸が全体を引き締め、フレッシュで生き生きとした印象に仕上げています。
まだ若い段階にもかかわらず、このワインは驚くほどのバランスと繊細さを備えています。クリスタルのように澄んだ果樹園の果実味に、塩味を感じさせるミネラル、花のようなリフト感、そして絶妙に控えめな火打石のニュアンスが織り交ざっています。ウェンテ・クローン古樹由来の力強さとエキゾチックな果実感がありながらも、生き生きとした酸とフレッシュさが共存しています。まさに驚くべき出来栄えです。
上品で控えめなオークの風味が全体を美しく引き締めており、今後数年でさらに良くなり、6~8年、いやおそらくそれ以上の熟成も軽々とこなせるポテンシャルを秘めています。
| ワインメーカーのノート(裏ラベルより) 「ロシアン・リヴァー・ヴァレーの2つの著名なブドウ園から来ています。1つはオクシデンタルに近く、もう1つはウェストサイド・ロード沿いにあります。伝統的なクローンセレクションの完熟したブドウが使われています。25%の新樽(フレンチオ—ク)で自然発酵されました。このワインを造ったワインメーカーは100点満点獲得の実績と数十年の経験を持っています」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.4センチ)の状態は良好です。







