説明
毎年素晴らしいワインを作り続けるピーター・マイケルですが、その名声はとどまるところを知らず、近年はパーカー100点を連発するようになって入手が難しくなる一方です。例えば2015年から3年連続で100点を献上されているフラッグシップのシャルドネ・ポイント・ルージュの市場価格は500ドル近くします。
ラ・キャリエールは斜度が40度を超す単一畑で、表土が薄く、痩せていて、ピーター・マイケルでは収量が最も低い畑となります。
ピーター・マイケルのシャルドネはテロワールと共にどのクローンを植えるかも重視されており、各クローンを巧みにミックスしてテロワールの個性を最大限に引き出す組み合わせが考えられています。
例えばラ・キャリエールの構成がディジョン60%、ハイド14%、シー14%、ベルコートではシー33%、オールド・ウェンテ(ハイド系)33%、リュード33%になっています。一方マ・ベル・フィーユはカレラ30%、マウントエデン10%、ハドソン30%、ハイド30%です。
発酵は100%土着の自然酵母に委ねられ、シュールリーを伴う樽熟成ではブルゴーニュ・グランクリュ仕様のフレンチオークを100%使用。(新樽比率100%)無清澄・無濾過で行われます。
ピーター・マイケル
英国でのビジネスの成功により英国経済の繁栄に寄与した功績を称え、1989年に「Sir」の称号を受けたピーター・マイケルは、 その7年前の1982年に家族と共にカリフォルニアに渡り、カリストガ北のナイツ・ヴァレーにワイナリーを建設しました。 ナイツ・ヴァレー唯一のワイナリーで、周りの山肌の斜面に畑を開墾し、マウンテン・グレープからフランスの伝統的な手法を使い、手工業的なシングルヴィンヤードのワインを造っています。
初代のワインメーカーであるヘレン・ターリー女史から影響を受けた醸造家ニコラス・モレはシャンパーニュの家族経営ドメーヌの5代目で、 ブルゴーニュやボルドーでのワイン醸造の経験を基にピーターの目指す「パワーよりもエレガント」なスタイルのワインを造ります。 少量生産のワインはカリフォルニアの貴重な銘醸ワインとして世界中で高く評価されています。ちなみに弟のルック・モレはピーター・マイケルの4代目のワインメーカーで、自分のレーベル「モレ・ファミリー・ヴィンヤーズ」設立のため、その座を兄のニコラスに託したのでした。
パーカーのコメント(97点) 「目を見張るシャルドネ・ラ・キャリエールはコルトン・シャルルマーニュをステロイド強化したかのような味わいで、カリフォルニアのシャルドネとして私好みのワインになっている。砕いた岩、マルメロ、レモンバター、オレンジ・マーマレードのアロマを誇り、フルボディでパワフルだが極めてエレガントな後味と驚くべきフィニッシュがある。4-5年は美味しく飲めるはずだ」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.0センチ)の状態は良好です。