説明
2017年は同年10月に発生したナパ・ヴァレーの大規模な山火事の影響に気をもんだヴィンテージでしたが、2018年は一転して良好な収穫を迎え、素晴らしいヴィンテージとなりました。
2018年についてマーク・オーベール氏はワイン・アドヴォケイト誌に対して次のように語っています。
「『(火事で心配させられた)2017年に比べると2018年はとてもホッとした年だったよ。2018年は実質的には涼しめの年だった。2018年の素晴らしかったところは発酵が上手くいったこと、信じられないほど酸が良くて、マロラクティック発酵は最高だった』 さらに2018年のいいニュースはオベールではこの年、収穫が20%もアップしたことだ。その主たる理由はブドウの房のサイズ(重量)が大きくなったことによる。房の数は例年と変わらなかった。オベールに詳しい人々によるとマーク・オーベールはバレル発酵の期間を延長しないとのこと。彼は2018年シャルドネのタンクからの澱引きを私が訪れた2019年8月には終えており、12月にはボトリング出来るように準備していた。」 |
2018年オベールのシャルドネのワイン・アドヴォケイト誌のポイント
WA誌のコメント(96-99点) 「2018年パウダー・ハウスは2年目のヴィンテージだが、この土地は現在はオーベルト所有になっている8エーカーの畑で、ゴールドリッジ土壌にハイド・オールド・ウェンテとマウント・エデンのクローンが2013年に植えられたものだ。場所はフォレストヴィルのダウンタウンにある高校の向かい側に位置している。レモンメレンゲパイ、ライムクリーム、タンジェリンの皮、キャンディがけのジンジャーの香りが軽く焼いたトースト、カシューナッツ、わずかな杉のタッチをともなってグラスから吹き上がる。フルボディの味わいで、最初は紳士的で花を思わせるが、フィニッシュにかけてはシトラスの爆発が広がっていき、素晴らしいフレッシュさのバックボーンと大量の美味なスパークが感じられ、もっともっと飲みたいと思わせる。」 |
Aubert
コルギンのワインメーカーをしていたマーク・オベールが独立して立ち上げたワイナリーです。2001年が最初のヴィンテージでしたが、いきなりパーカーが94点を献上し、超品薄ワインになりました。その後も評価は上がる一方で、値段もウナギ登り。キスラーやピーター・マイケル、マーカッシンらに並ぶ人気、実力と言っても過言ではありません。そしてカリフォルニアにおいてすらますます入手が困難になっています。
このAubertの読み方ですが、もともと彼はフランス人なので、フランス風に読めば「オベール」もしくは「オーベール」、英語風に読めば「オーベルト」と発音します。
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.0センチ)の状態は良好です。