Didier Dagueneau [1997] Pouilly Fume En Chailloux

$169.99

ディディエ・ダグノー [1997] プイィ・フュメ・アン・シャイユー

生前のダグノー氏の手による作品。どんどん貴重になっています

在庫切れ

商品コード: 211201-2 カテゴリー: ,

説明

このプイィ・フュメ・アン・シャイユー(En Chailloux)は2003年までの名称です。それ以降はブラン・フュメ・ド・プイィと名前が変わりました。

カリスマのオーナー、ディディエ・ダグノー氏は2008年9月に自ら運転する軽飛行機事故で不慮の死を遂げました。そのため、彼が造っていたそれ以前のヴィンテージは値上がりが激しく、レアなアイテムとなっています。

ソーヴィニヨン・ブラン100%で泥灰土、シレックス土壌で4つの区画のアサンブラージュです。。4~8ヵ月ステンレスタンクでアルコール醗酵後、12ヶ月間樽熟成されます。 味わいはミネラル質で酸も力強く、フルーティさもがっしりしています。

 

アンリファン・テリーブル
「アンリファン・テリーブル」(恐るべき子供)とはフランスで若い革新的なワイン生産者に使う言葉ですが、サンテミリオンの「ジャン=リュック・テュヌヴァン」、シャンパーニュの「ジャック・セロス」らと共にロワールのプイィ・フュメの造り手でそう呼ばれているのがこのディディエ・ダグノーです。

ダグノーはそれまで早飲みが当たり前だったプイィ・フュメの世界に常識を覆す超熟型のワインを生み出しました。

しかしプイィ・フュメの魔術師ダグノー氏は2008年9月、フランス南西部ドルドーニュ地方でウルトラ・ライト・エアプレーンと呼ばれる超軽量の飛行機を自身で操縦中に、離陸時の何らかのトラブルで墜落し、わずか52歳という若さで帰らぬ人となり、シャトーはダグノー氏の4人の子供らに引き継がれました。

自分の運転する飛行機事故での死亡というのも劇的な死に方ですが、ワイン造りのスタイルも全く型破りでした。ワイン造りのスタートは1982年ですが、全く経験のない状態から、故アンリ・ジャイエ氏の影響を受け、超低収量、手摘みによる収穫、区画ごとのボトリング、小樽での発酵など意欲的なワイン造りを行いました。

ローヌの異才、アラン・グライヨ、ボルドーの白ワイン造りに革命を起こしたドゥニ・デュブリデュ教授、ブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエ・・・・・。「彼らのやり方のいい部分を取り出して自分なりの醸造法を作り上げた。ドゥニからは醸造やクローン(分枝種)の選抜、アンリからはブドウの栽培という風にね。最も影響を受けたのはアンリだろうな。ワイン造りの哲学を教わった。導師のような存在だよ」と生前彼は語っていました。

ワイン造りを始める前はオートバイ・レーサーや犬ぞりレーサーとして世界を転戦するなど、エネルギッシュで人がまねできない生き方は、バージン・グループを率いるリチャード・ブランソン氏やアメリカでレストラン・チェーン「ベニハナ」を成功させた故ロッキー青木氏を彷彿とさせます。

またカリフォルニアのカリスマ的ピノ・ノアールの作り手であり、やはりアンリ・ジャイエ氏を信奉するオー・ボン・クリマのジム・クレンデネン氏もダグノー氏にそっくりです。これらの人たちはみんなボサボサの長髪にヒゲ面と風貌も似通っていますね。

 

『Parker’s Wine Buyer’s Guide』 (講談社)より
「ディディエ・ダグノーは明らかにこのアペラシオンにおける最良の生産者である。彼のワインは純粋で、豊かで、深みがあり、複雑さと凝縮味、そして注目に値する熟成能力を持っている。彼がこのアペラシオンにおいて、適度な収量を維持し、機械による収穫を避ける稀有な葡萄栽培者の一人であるということは驚きではなかろう。プイィは村の名であり、フュメは「煙」を意味する。世界中に名高いこのアペラシオンは、ソーヴィニョン・ブランから世界で最もわくわくするようなワインを生産している。それは、火打ち石のようで(煙のようだともいわれる)、土やハーブやメロンの香りのする、豊かな芳香を持った白ワインで、ミディアムボディからフルボディまでさまざまでる。
最近の最良のヴィンテージには、あと2~3年の間は十分においしく飲めるであろう壮大な1990年、あと5~7年の間が秀逸であろう1996年、あと2~3年のうちに飲むべき1997年がある。ついでに述べておくと、プイィ=フュメとすばらしくよく合う食べ物は、ヤギ乳のチーズである」

 

ラベル、キャップ、液面(コルク下1.0センチ)の状態は良好です。

追加情報

重さ 1 kg