説明
元々は2人のドイツ人によって設立されたドゥーツです。1996年にルイ・ロデレールがメゾンを買収しました。ルイ・ロデレールから着任したファブリス・ロセ氏が、1993年ヴィンテージ以降は「アムール・ド・ドゥーツ」を最高級品として商品化しました。
1993年以前はプレステージ・シャンパン「ウィリアム・ドゥーツ」と、最良年のピノとシャルドネを主体のいわゆる特吟もの「ヴィノテーク」がフラッグシップです。
歌手マドンナの愛飲するドゥーツ
歌手のマドンナがこのメゾンの大ファンであることは有名です。有名人が好きなシャンパンとしては田中康夫やマライア・キャリーが好きな「クリスタル」が有名ですが、このドゥーツが好きというマドンナはかなりいい趣味をしていますね。もっともマドンナが愛飲しているのはドゥーツの中でも「アムール・ド・ドゥーツ」という上級のキュヴェです。
しかしドゥーツにはさらに特別なキュヴェがあります。創立者の名前をとった「キュヴェ・ウィリアム・ドゥーツ」です。1959年に原型が出来上がり、1961年にデビューし、最新の2002年までわずか17ヴィンテージしか造られていないという実にスペシャルなシャンパンです。
読売新聞のウェブサイトのワインコーナーの「シャトー訪問記(上)」および「(下)」このドゥーツが2回にわたり取り上げられました(すでに記事はサイトから削除されています)。その中で、このキュヴェ・ウィリアム・ドゥーツを評して
「スタイリッシュな食前酒として素晴らしいし、フォアグラ、ロブスター、エキゾチックなソースの白い肉にも合います。フィネスとバランスを重んじるドゥーツのコンセプトを最も良く表現したキュヴェです」
ドゥーツ 1838年にウィリアム・ドゥーツとピエール・ユベール・ゲルテルマンの二人によりシャンパーニュ地方のアイ村に創立されました。1860年後半より2代目ルネ・ドゥーツとアルフレッド・ゲルデルマンにより海外マーケットへ進出し。イギリス、ドイツ、ロシアへと販路をひろげていきました。 年間平均生産量は7万5,000ケースとシャンパン・ハウスとしてはかなり生産量が少ないほうです。また生産量の60%近くが、その年のブドウだけで造るヴィンテージ・シャンパンというのも異彩を放っています。 創業以来家族経営を続けてきましたが、1993年にルイ・ロデレールの傘下に入りました。その後、ロデレールが96年に送り込んだCEOのファブリス・ロセ氏は積極的な設備投資を行い、ドゥーツの品質の高さをさらに向上させました。ドゥーツは、格式あるAssociation of Grandes Marquesの最古のメンバーの一つですが、確固とした独自のスタイル、「調和された完璧なフィネスと複雑味」を持つシャンパンハウスです。 180ヘクタール(444エーカー)ある畑は、シャンパーニュ地区の最良のクリュにあり、厳格な選定が行われた最高級のブドウのみ使用しています。ドゥーツ社は自社畑を42ヘクタール持ち、必要なブドウの35%を賄っています。
ロバート・パーカー 「ワイン・アドヴォケイト誌180号」より 1992年以降、ドゥーツはルイ・ロデレールが所有しているが、ドゥーツの唯一無二の個性を失う危険を避ける事を望んだルゾー家の希望により、ロデレール所有のグループ内で唯一、独立した運営が成されている。 ドゥーツのシャンパンは全てマロラクティック発酵が成されており、若くして飲んでも美味しく、更に熟成も可能な、磨き抜かれた、クリーミーなスタイルのシャンパンを生み出す。」 |
ラベル、キャップ、液面とも状態は良好です。