説明
ドニ・モルテについては読売新聞で以前に連載されていたシャトー訪問記(2007年12月)が非常に詳しく(記事はすでにサイトから削除されています)、記事の中でブルゴーニュワインの大家で、アンリ・ジャイエ氏とも親交の深かったブルゴーニュ大教授のジャッキー・リゴー氏は、ジュヴレ・シャンベルタンで最高の造り手として、このドニ・モルテ、そしてデュガ・ピィ、シャルロパン・パリゾ、ジャン・ルイ・トラペだと言っています。
しかし残念なことにドニ・モルテ氏は2006年1月、謎の拳銃自殺を遂げており、アンリ・ジャイエ同様、彼のワインが新しく市場に出てくることはなくなりました。昨今のワインブームも相まってドニ・モルテのシャンベルタンは10万円以下で出回ることはほとんどなくなりましたが、できることならドニ・モルテ氏が瓶詰めまで手がけた最後のヴィンテージ2004年以前を飲んでみたいものです。
なお現在では息子のアルノー・モルテ氏が引き続き、ドメーヌ運営に当たっています。一部のワインは「ドニ・モルテ」ではなく「アルノー・モルテ」のラベルで生産しています。
WA誌のコメント(93点)
9月3日に収穫を開始したアルノー・モルテは、このコート・ド・ニュイの基準点で素晴らしい2018年ヴィンテージを生み出し、現在はジュヴレ・シャンベルタンのシャトーからそう遠くない場所に新しく豪華な設備を備えた施設を持っている。 モルテはワインに長いエレヴァージュを与えるため、何ヶ月も瓶詰めするのを待った。しかし彼が今年達成したポートフォリオのトップからボトムまでの品質はすでに明らかであり、ここでレビューしたものはすべてお勧めできる。 このレポートの後半では、アルノーの新しい「アルノー・モルテ」ラベルの下で生産されたワインをレビューする。ではドメーヌ・モルテで始めた新しい事とは何なのか? セラー内の改革は、無傷の全房をより多くの割合で加えることに加えて、ブドウの房から中央の茎または軸を切り取ることで果実をそのまま保持するという非常に手間のかかる実験も進めている。全房発酵の利点と除梗の利点を組み合わせた手法だが、これは先駆者のラルー・ビーズ・ルロワが大きな成功をもたらしたやり方だ」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.5センチ)の状態は良好です。