説明
パーカーは2014年のルーミエの赤ワインは全てドメーヌで試飲し、このシャルム・シャンベルタンには93-95点を献上しましたが、これはワインファン憧れのミュジニー・グラン・クリュと同点でした。
パーカーのコメント(93-95点) 「特に「クリストフ」名のシャルム・シャンベルタンが美味なること極上の喜びであることを発見した。2014年についてはリュショット・シャンベルタンよりも上のように思えた。2014年シャルム・シャンベルタン・グラン・クリュは実に折り目正しく、ハーモニーのあるブーケ、つまりブラックベリー、クランベリーの果実、冷たい御影石、波のしぶきを感じる。心を奪われるほどのフォーカスがあり、極めて奥の深いシャルム・シャンベルタンだ。味わいはミディアムボディで甘いタンニンを感じ、わずかの新樽香も内包している。口に含むとグリップがあり、ミネラルが主体の長いフィニッシュでは素晴らしい均整美を感じさせてくれる。 この屈指のシャルム・シャンベルタンにはあと4-6年のボトル熟成を与えるべきだろう。 |
ルーミエのシャルム・シャンベルタン
ドメーヌ・ジョルジュ・ルーミエではドメーヌの多くの畑を一族から賃貸耕作(フェルマージュ、定額の地代を払う)してワインと造っているのですが、シャルムとルショットの畑はクリストフ個人が他の栽培農家と賃貸耕作や分役耕作(メタヤージュ、できたワインを地代代わりに納める)を結んで造っているため、名前を変えてクリストフ・ルーミエとしてリリースしています。
畑の所有者がルーミエ一族ではないだけで、ブドウの栽培、醸造はドメーヌのワイン同様、当主クリストフ・ルーミエ氏が行っているため、出来るワインは全くドメーヌ・レベルのものとなり、中身はルーミエそのものです。
ちなみにあのアンリ・ジャイエの最高峰リシュブールも実はカミュゼ家からのメヤタージュだったことは有名です。
このワインのラベルには控えめにオー・マゾワイエールとありますが、シャルム・シャンベルタンを名乗っています。というのもルーミエの区画はマゾワイエール・シャンベルタンの区画にあるからです。マゾワイエールはシャルムの隣に位置し、道を挟んでこの村最南端のラトリシエール・シャンベルタンの真向かいにある畑です。
法律上はマゾワイエールの区画のワインはシャルム・シャンベルタンを名乗れるため、ルーミエ同様にほとんどの生産者はより知名度の高いシャルムを名乗る傾向にあります。
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.3センチ)とも状態は良好です。