説明

エノテーク（古酒の熟成庫）で長期熟成した 「ラ・コレクション・クレイエール」

1851年創業のシャルル・エドシックは、古代ローマ人がチョークを掘削した跡を使った熟成庫（クレイエール）を47も保有しており、この地下30メートル以上の深さの低温、高湿度のクレイエールに数百万本のシャンパーニュを熟成しています。

豊富なリザーヴと長い熟成　メゾンの本質語るミザンカーヴ

メゾンはこの熟成庫に眠るボトルを「ラ・コレクション・クレイエール」として、2017年から順次リリースしていますが、今回「Mis en Cave」（「蔵に置かれた」の意味）と名付けて1990、1995、2000に蔵に入れられたワインを各限定420本ずつリリースしました。

‘‘MIS EN CAVE’’ のコンセプト
シャルル・エドシックは時代に先駆けカーヴでの熟成期間やデゴルジュマンの年を公開し、これまで多くのメゾンが情報を公にすることがない中、マルチヴィンテージが持つ並外れた可能性を消費者に伝えました。

多くの人が瓶詰の時期や熟成期間を気にすることのなかった時代に、比較することで感じられる魅力を伝えるべく、新たな世界への道を切り開いたのです。各ボトルは熟成期間に応じて、シャルル・エドシックのスタイルと調和しながらそれぞれの個性が発展していきます。

熟成期間によって生まれるニュアンスの多様性は、豊富なリザーヴワインと各生産段階でなにより品質を重視して行ってきた結果が表れています。したがって、このMIS EN CAVEを通じてシャルルエドシックの本質を理解することが可能でしょう。 事実、良いシャンパーニュは良いワインと同じように熟成します。時間はその品質と個性の重要な鍵となります。

Mis En Cave 1990
蔵入り：1990年
デゴルジュマン：1993年
ブレンド比：ピノ・ノアール 40％、シャルドネ 40％、ピノ・ムニエ 20％
1990年の豊満さがよく表れているシャンパーニュ
クリーミーできめ細やかな泡。ジンジャー、リコリス、モカ、グレープフルーツの砂糖漬け、時間が経つとタンジェリン、パイナップル、マンゴーが表れます。メントール、ユーカリ、パッションフルーツの絶妙なタッチがトロピカルなアロマを際立たせています。ストラクチャーのあるフルボディで正確なフィニッシュがあります。

Mis En Cave 1995
蔵入り：1995年
デゴルジュマン：2000年
ブレンド比：ピノ・ノアール 38％、シャルドネ 39％、ピノ・ムニエ 23％
熟成していながらもフレッシュ感のあるシャンパーニュ
緑がかかった深い黄金色に繊細な泡。アーシーでスモモ、洋ナシのコンポート、カシス、滑らかでミネラル感を帯びたフィニッシュをもつシャンパーニュです。

Mis En Cave 2000
蔵入り：2000年
デゴルジュマン：2004年
ブレンド比：ピノ・ノアール 41％、シャルドネ 40％、ピノ・ムニエ 19％
甘やかで官能的なシャンパーニュ
砂糖漬けのフルーツが先立ち、フローラルでジャスミンとスミレ、イチジク、デーツ、熟した果実の香りが広がります。余韻は長くシルキー。塩キャラメル、クリームブリュレ、甘いタッチと心地よい苦味が官能的です。

シャルル・エドシック
エドシックと名のつくシャンパーニュには、赤いラベルで有名な「パイパー・エドシック」、「エドシック・モノポール」、そしてこの「シャルル・エドシック」と3つがありますが、実はこの3つは元々は一つのシャンパンハウスでした。

エドシック家の源流はフローレンス・ルイ・エドシックという１人の人物に行き着くのですが、もともとは1777年にドイツのヴェストファーレン州からシャンパーニュ地方のランスに移り住んだことに起源を発し、1785年に3つのエドシックの基となるシャンパンハウスを設立しました。

しかしフローレンス・ルイ・エドシックの死後3つの系統に分かれてしまいました。本家筋に当たるのが「モノポール」で、いちばんよく目にするのが「パイパー」。そして最も通好みといわれるのがこのシャルル・エドシックです。

シャルル・エドシック自体は、1851年にシャルル・カミーユ・エドシックにより創業され、ノン・ヴィンテージでも4年、ヴィンテージ物は8年から10年も熟成させるという長い瓶熟成による円熟した風味が特徴です。

設立以来、海外市場の開拓に意欲的で、生産量の90％が海外向け。1985年レミー・コアントロー・グループが買収すると、天才セラー・マスター、ダニエル・チボー氏が辣腕をふるい、さらに名声を上げています。

750ml. 3本組のセットです。ラベル、キャップ、液面とも状態は良好です。