説明
圧巻のブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!
モンタルチーノの中心部から北東に位置するのがこのカサノヴァ・ディ・ネリ。1971年にジョヴァンニ・ネリ氏が興したワイナリーで1991年に息子であるジャコモ・ネリ氏が引き継ぎました。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの初ヴィンテージは1978年で、単一クリュのチェッレタルトは1981年、そしてこのテヌータ・ヌォーヴァは1993年がデビューヴィンテージとなります。所有する土地は500haと広大ですが、そのうちブドウ畑は63ha。ジャコモ・ネリが醸造と栽培の責任者ですが、コンサルタントにはカルロ・フェリーニが就いています。
2000年が初ヴィテージのピエトラドニチェ(カベルネソーヴィニョン)も高い評価を得ていますが、やはり主役はサンジョヴェーゼからなるモンタルチーノです。ロッソ・ディ・モンタルチーノとアンナータを2種類リリースしています。
そしてお待ちかねの上級キュヴェは単一クリュのチェッレタルトと、レ・チェチネ畑とピエトラドニニェ畑からの出来の良いサンジョヴェーゼがブレンドされるこのテヌータ・ヌォーヴァの2種類あります。
ワイン・スペクテーター誌の2006年ワイン・オブ・ザ・イヤーにも!
レ・チェチネ畑とピエトラドニニェ畑から収穫されたサンジョヴェーゼはさらに選果され、温度管理された発酵槽で天然酵母のみで3-4週間の発酵されます。樽熟成は30ヶ月、瓶熟成を18ヶ月の後リリースされます。2001年ヴィンテージはワイン・スペクテイター誌の2006年のTOP100の第1位「ワイン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ一躍大注目となりました。
スペクテイター誌から独立したジェームス・サックリング氏は2006年のテヌータ・ヌォーヴァに100点満点を献上するなど、ジェームス・サックリングはチェッレタルトよりもテヌータ・ヌォーヴァ推しのお気に入りの銘柄でもあります。
ただし何も高い評価を付けているのはジェームス・サックリングだけではありません。2001年、2006年はトレ・ビッキエリも獲得していますし、アントニオ・ガッローニと、ジェームス・サックリングの後任としてワイン・スペクテイターでイタリアを担当しているブルース・サンダーソンも2006年ビンテージには95点をつけています。
そして2010年。
ワイン・アドヴォケイト誌でイタリアワイン担当のモニカ・ラルナー女史が100点満点を献上しました。就任して以来、それまで100点を一度も出さなかった彼女が、始めての100点満点を付けたワインが2つのブルネッロ・ディ・モンタルチーノで、そのひとつがこのカサノヴァ・ディ・ネリのテヌータ・ヌォーヴァ2010年だったのです。
WA誌のコメント(100点) 「このワインは2010年ヴィンテージの主役である。果実は深くて色が濃く、抽出、内面の強烈さ、香りのレベルがリッチである。一般の想像を超えるチェリーやブラックベリー香があり、プラムケーキ、スパイスブレッド、ベーコン巻きプルーンなども感じる。このワインは何かが突出しているということがない。全てがニュアンスを帯び、はかない空気のようである。テヌータ・ヌオーヴァは直線的なミネラル香によって知られているが、それこそがこの単一畑のキャラクターなのである。2010年はその特徴が極めて明瞭に表現されている。タンニンは素晴らしくしなやかで、サンジョヴェーゼにありがちなとげとげしさや酸味はどこにもない。 ジャコモ・ネリが他よりも秀でていることがあるとしたら、それは最高のタイミングで収穫できることだろう。彼は自分の畑を知り尽くしており、そこのブドウが他の畑よりも優れていることは一目瞭然だ。コレクターが彼のワインを手に入れたなら10年かそれ以上は寝かせることが出来る。2010年ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの試飲においてジャコモ・ネリは私が100点を献上したワインの造り手である。彼に満点を献上したのは初めてではなく、2007年ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・チェッレタルトにも100点を差し出している。 カサノバ・ディ・ネリが印象的なワインを造り続けていることを強調するのは重要なことだと申し上げたい。イタリアのワイナリーでこれほど卓越した造り手は数えるほどしかない。桁違いのワインを生むテヌータ・ヌォーヴァの最新作は高く舞い上がるほどの情熱、美しさ、完璧さを持っている。ボトル内の残量が悲しくも減っていき、最後の貴重な一滴がなくなるまで飲むことを止められないワインである。 スタイルは肉太でジューシーで、2010年ヴィンテージはサンジョヴェーゼだけが持つ繊細な美しさを伴うニュアンスが特によく出ている」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.5センチ)の状態は良好です。