説明
クリス・リングランド氏はオーストラリアのワイン業界で知らない人はいない超有名人です。彼を一躍有名にしたのは1990年代に何度もパーカー満点を獲得したThree Rivers(1997年からはワイン名の使用差し止め訴訟によりChris Ringlandへ改称)のシラーズの連作。今では軽く1000ドルを超える値段で取引される幻のシラーズです。
そのクリス・リングランド氏が、スペインで取り組んだジョイント・ベンチャーがこのアルト・モンカヨです!
このボデガ(ワイナリー)はスペイン北東部、フランスとの国境にあるピレネー山脈にも近い内陸部のアラゴン州の小さな街ブルブエンテに位置しています。ちょうど地中海岸のバルセロナから大西洋岸のサン・セバスチャンへ、イベリア半島を横断する路線の中間地点あたりになります。
そのワインは1910-1967年に植樹されたガルナッチャ100%の古木から造られます。ここのフラッグシップワインであるガルナッチャのキュヴェにパーカーは2007年、2009年と2度も満点をつけ、一躍スペインのシンデレラ・ワインとなりました。パーカーは2013年秋にアルト・モンカヨの10ヴィンテージの垂直試飲を行い、2007年と2009年の2つのワインに100点満点を献上しました。
ガルナッチャはスペイン原産の黒ブドウ品種ですが、南仏でシャトー・ラヤスなどが大成功を収めたグルナッシュと同じ物です。
ちなみにクリス・リングランドがスペインで関わったもう一つのワイナリー、Bodega El Nidoも2004年にパーカーから99点を献上されています。クリス・リングランドとスペインはとても相性がいいようです。
パーカーのコメント 100点 「どちらかというと私はアルト・モンカヨを最初の5~6年内に飲むことが多い。熟成するポテンシャルを持っているワインだとはもちろん思うが、どの程度の寿命があるのか明確にはしていなかった。フルボディでパワフル(最低15.5%の天然アルコール度)、濃厚でリッチなこのワインは収量の少ないブドウの古樹から造られる。もしもあなたが凝縮したフレーバーや、何百年も忘れられた最高なテロワールから造られた職人系ワインに好意も興味もなければ、このワインはあなた向けではないかもしれない。ここ10年間のヴィンテージはいずれも熟成には達していない。私は驚異的な2007年と2009年のヴィンテージに100点をつけた。この2つのヴィンテージはアラゴン州のガルナッチャ種の樹齢の高さがこれ以上には無いほど最大に表現されている。フルボディで男性的な凝縮感と情熱性の中に、多量のブラック・ラズベリー、ブラックベリー、サクランボ酒、リコリスなどの特徴とともに、隠しようもないミネラルと精密さも感じられる。インポーターでもあるホルフェ・オルドネスのフラッグシップワインを味わうのは この上ない経験であった。アルト・モンカヨは100%古樹のガルナッチャのキュヴェで(ヴィンテージによって異なるが900~1000ケース生産される)、ホルフェ・オルドネスとクリス・リングランドのジョイントプロジェクトだ。210エーカー以上あるアルト・モンカヨの古樹ガルナッチャから造られている。一つの苗から収穫できるブドウの量はとてつもなく少なく、500グラムほどである。剪定された樹にはせいぜい6~8房しか実をつけない。ワインはオープントップの木製槽で発酵させ、19ヶ月間はオーク新樽で熟成。無ろ過でボトリングされる。ブドウのへたなどはすべて取り除かれている。私は10のヴィンテージを試飲し、出来の素晴らしさに驚いている」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.5センチ)の状態は良好です。