説明
シン・クア・ノンの白ワインの最新ヴィンテージのご案内です。
シラー、グルナッシュといったローヌ系品種の赤で有名なシン・クア・ノンですが、白ワインもリリースしています。ルーサンヌやヴィオニエといったローヌ系が中心ですが、シン・クア・ノンらしくシャルドネなどもブレンドしています。
2020年ヴィンテージはルーサンヌ 32%、ヴィオニエ 26%、シャルドネ 25%、ゲルバー・ムスカテラー 12%、プティ・マンサン 5%となっています。自社畑イレブン・コンフェッションズからのブドウを52%使用し、その他ザ・サード・ツイン 22%、クムラス 13%、ビエン・ナシード 13%のブドウが使われています。
シン・クア・ノンの白ワインはここ数年完成度を高めており、ワイン・アドヴォケイト誌から2018年が100点、2019年は99点を献上されています。
2018年までは毎年ワインの名前を変えていましたが、最近商標や著作権の問題が複雑化し、毎年違う名前をつけるのが困難になってしまったと言うことで、2018年からはDistentaという名前と番号にしています。2020年はDistenta IIになります。
シン・クア・ノン
カリフォルニアのみならず世界でも最上のシラー、グルナッシュ、ローヌ系白、ロゼ、デザートワインを造る伝説的なワイナリーと言えるでしょう。かつてはピノ・ノアールやシャルドネも造っていました(それらは現在では超お宝アイテムとしてオークションに出品されます)。オーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏は鬼才という言葉がぴったりの人で、それほどワイン造りの経験があるわけではないのに、超高品質なワインを生み出しているのです。
クランクルが無名の頃に彼の造ったワインを飲んで驚いたロバート・パーカーは、ワイン・アドヴォケイト誌にシン・クア・ノンが掲載される前にクランクルに電話をし「大変なことになるからな」と告げたそうです。実際掲載日以降、クランクルの電話は鳴りっぱなしだったとか。
クランクルはSine Qua Non以外にもNext of Kyn、The Third Twin、Fingers Crossedといったワイナリーを展開しており、ローヌでは著名な生産者であるClos Saint Jeanの畑でシャトーヌフ・デュ・パプ「Chimere」を造るなど意欲的なワイン造りを進めています。
またグラシアーノ(スペイン原産)、トゥーリガ・ナシオナル(ポルトガル原産)といった世界的にはほどんど見向きもされないマイナー品種に注目し、そこから世界をアッと言わせる最高レベルのワインを生み出していることでも知られます。
ボトルが変わる、名前が変わる、ラベルが変わる
シン・クア・ノンを有名にしているのが毎年ボトルデザイン、ラベルデザインがガラッと変わってしまうこと。一見しただけではどこのワインか全くわからないのです。通常はラベルなどのブランドイメージを何とか確立しようとがんばるものですが、ここにはそんな常識は通用しないようです。しかもラベルやボトルのデザインはクランクル氏自らが行っているというのですから、ワインメーカーというよりはデザイナーかアーチストといった方がいいくらいです。
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.8センチ)の状態は良好です。
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