説明
シン・クア・ノン、最新ヴィンテージ2020年のご案内です。
Distentaはラテン語でUNLABELED「ラベルなし」の意味です。毎年ワイン名を変えるのがSine Qua Nonのアイデンティティでしたが、近年は登録商標や著作権の問題が複雑化し、毎年名前を変えることが困難になってきたため、ついにDistentaという名前で継続してリリースされるようです。
ワイン・アドヴォケイト誌では2018年(Ziehharmonika)が99点、2019年が100点、そしてこの2020年は97-99点という超ハイスコアとなっています。
パーカーのコメント(97-99点) 「まだバレル熟成中で、このワインは82.9%シラー、7.5%グルナッシュ、3.9%ムールヴェードル、3.4%プティ・シラー、2.3%白(正確には1.5%マスカット、0.3%プティ・マンセン)のブレンドである。全て以下の自社所有畑のブドウである:サード・ツイン(43%)、イレブン・コンフェッション(32%)、クムラス(21%)、モリー・アイーダ(3%)。 16%が全房発酵で、66%フレンチオークの新樽で23ヶ月熟成される。マンフレッド・クランクルは「シラーでは全房発酵させるのはあまり好きではない。薬草っぽくなる時がある。でも2020年は例年よりもふくやかでツルツルしており、かなり良い感じだ」と説明した。 光を通さない紫/黒色で、カシス、ブルーベリー、シャルキュトリ(ハム類)、ラベンダー、コーヒー豆のアロマがあり、グラスの中で次々と表情を変える。フルボディの味わいはものすごい花の香りを誇り、丸いタンニンに縁取られ、継ぎ目のないフレッシュさがあり、フィニッシュは長く香り高い。私はこれを2022年5月24日に試飲した。2022年8月にはボトリングされ、1999ケースと600本のマグナムが2023年春にリリースされる予定だ」 |
シン・クア・ノン
カリフォルニアの最上のシラー、グルナッシェ、デザートワインの作り手と言えるでしょう。オーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏は鬼才という言葉がぴったりの人で、それほどワイン造りの経験があるわけではないのに、超高品質なワインを生み出しているのです。
シン・クア・ノンを有名にしているのが毎年ボトルデザイン、ラベルデザインがガラッと変わってしまうこと。一見しただけではどこのワインか全くわからないのです。通常はラベルなどのブランドイメージを何とか確立しようとがんばるものですが、ここにはそんな常識は通用しないようです。しかもラベルやボトルのデザインはクランクル氏自らが行っているというのですから、ワインメーカーというよりはデザイナーかアーチストといった方がいいくらいです。
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.5センチ)の状態は良好です。