Sine Qua Non [2019] Grenache Distenta I

$369.99

シン・クア・ノン [2019] グルナッシュ・ディステンタ・I

WA98点 世界でも最高のグルナッシュに数えられる逸品!

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商品コード: 200804-2 カテゴリー: ,

説明

シン・クア・ノンの最新ヴィンテージ2019年です。

パーカー98
このワインは76%グルナッシュ、8%ムールヴェードル、9.3%シラー、4.3%プティ・シラー、2.4%ヴィオニエの構成である。畑は11%クムラス、39%ザ・サード・ツィン、32%イレブン・コンフェッション、3%モリー・アイーダ、15%ビエン・ナシードの各畑から来ている。

43%全房発酵で醸され、グルナッシュが主体である。わずかなヴィオニエが赤ブドウに混じって加えられるが、興味深いことだが、このブドウは赤ブドウよりも早く熟すために、冷凍されて、発酵の段階で赤ブドウに加えられるのだ。副二効果として凍らせたブドウは全体を冷やし、発酵がゆっくり進むのを手助けする。23ヶ月、26.5%のフレンチオークの新樽で熟成され、66.7%が古樽、6.8%がコンクリート槽となっている。瓶詰めは2021年6月21日だった。

ミディアムから深いガーネット/紫色で、奥行きのあるブラックラズベリー、ボイズンベリー、チェリーのジャムの香りが爆発し、ハム類、チャコール、ブーケガルニ、アニスシードなどを底流に感じる。辛抱強くスワリングして、なだめていると、赤いバラ、低木が感じられる。フルボディの上にフルボディの味わいは素晴らしくみずみずしくて、その強烈さはファンタスティックなフレッシュさと釣り合いが取れ、フィニッシュは長く、美味なドライハーブが感じられる。

昨年、マンフレッド・クランクルはちょっとフラストレーションを浮かべて「ワインに名前をつけることはほとんど不可能になっている」と言った。「全部使われてしまっている。『No Name!』っていうのさえもダメだった」
この会話の後、新しいリリースに「Squeezebox」とつけられそうになったのだが、やっぱりダメになった。誰かがその名前をすでに取ってしまっていた。結局同じ意味のドイツ語である「Ziehharmonika」に変えざるを得なかった。クランクルは毎年新しいワインラベルに気の利いた名前をつけることを(今のところ)やめている。2019年以降は全てのワインをラテン語で「Unlabeled」を意味する「Distenta」と呼び、その後に番号をつけることにした。そういうわけで2019年のグルナッシュとシラーは「Disttenta I」となっている。エライン・クランクルによると「今後気の利いた名前は二度とつけられないと言うわけではないと思うが、現在の所、しち面倒くさい訴訟やラベルをあとから剥がされるようなことに巻き込まれないようにしている」
もっと大事なことは、毎年ブドウのブレンドが変わるように、ワインラベルのアートは引き続き毎年変えていくらしいということだ。

 

シン・クア・ノン

カリフォルニアのみならず世界でも最上のシラー、グルナッシュ、ローヌ系白、ロゼ、デザートワインを造る伝説的なワイナリーと言えるでしょう。かつてはピノ・ノアールやシャルドネも造っていました(それらは現在では超お宝アイテムとしてオークションに出品されます)。オーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏は鬼才という言葉がぴったりの人で、それほどワイン造りの経験があるわけではないのに、超高品質なワインを生み出しているのです。

クランクルが無名の頃に彼の造ったワインを飲んで驚いたロバート・パーカーは、ワイン・アドヴォケイト誌にシン・クア・ノンが掲載される前にクランクルに電話をし「大変なことになるからな」と告げたそうです。実際掲載日以降、クランクルの電話は鳴りっぱなしだったとか。

クランクルはSine Qua Non以外にもNext of Kyn、The Third Twin、Fingers Crossedといったワイナリーを展開しており、ローヌでは著名な生産者であるClos Saint Jeanの畑でシャトーヌフ・デュ・パプ「Chimere」を造るなど意欲的なワイン造りを進めています。

またグラシアーノ(スペイン原産)、トゥーリガ・ナシオナル(ポルトガル原産)といった世界的にはほどんど見向きもされないマイナー品種に注目し、そこから世界をアッと言わせる最高レベルのワインを生み出していることでも知られます。

ボトルやラベルのデザインを毎年変える事ができなくなった

シン・クア・ノンを有名にしているのが毎年ボトルデザイン、ラベルデザインがガラッと変わってしまうことで、一見しただけではどこのワインか全くわからないことが逆にシン・クア・ノンの特徴となっていました。通常はラベルなどのブランドイメージを何とか確立しようとがんばるものですが、クランクルはそんな常識にはとらわれず、まるでアーティストのように毎年変えていました。しかも他のデザイナーに任せたりはせずクランクル自らが行い、彼にとってはボトルやラベルのデザインはワイン造りと同じくらい重要なテーマでした。

ところが2016年頃から商標や著作権の問題が複雑化し、毎年違う名前をつけるのが困難になってしまいました。あまりに多くの名称がすでに登録済みとなってしまい、万が一にも名称でトラブったら訴訟に巻き込まれて金銭的な負担を負い、せっかく貼ったラベルを全て剥がさなくてはならないという最悪の事態すら想定されました。

そういうわけで2019年からは春リリースのワインはラテン語で「Unlabeled」を意味する「Distenta」と呼び、その後に番号をつけることにしました。また秋にリリースされる「Eleven Confessions Vineyard」のワインには名前を付ける事自体を止めてしまいました。それでもラベルのデザインは毎年変えています。

ラベル、キャップ、液面(コルク下1.2センチ)の状態は良好です。

追加情報

重さ 1 kg