説明
もはや本当に幻となったショパン・グロフィエの記念碑的ヴィンテージ1990年ヴージョとブルゴーニュのトップ生産者フーリエのグラン・クリュの新旧豪華2本セットです。
Chopin-Groffier [1990] Vougeot
アンリ・ジャイエに匹敵する品質のワインを作り出すことで知られていたダニエル・ショパン・グロフィエ。しかし世界中のワイン愛好家に惜しまれながらも1996年ヴィンテージを最期に引退してしまいました。今では伝説のドメーヌとしてその名声だけを現在にとどめており、そのワインを見つけることはアメリカにおいてさえも超困難です。現在はダニエル・ショパン・グロフィエの長女エヴリーヌと結婚したユベール・ショーヴネによって設立されたショーヴネ・ショパンがその所有畑をエヴリーヌの相続により引き継いでいます。
ショパン・グロフィエの場合、アンリ・ジャイエほどのカリスマ性はなかったため、ジャイエのようにコレクターズ・アイテムや投機の対象にならず、コレクターがセラーに眠らせていたり、ワイン商が在庫として抱えているということがなく、逆に現在ではそれが入手困難さに拍車をかけています。
ヴージョは村名格ですが、実際は1級のプティ・ヴージョの樹齢50-60年のブドウで造られています。
ロバート・パーカー著「ブルゴーニュ」より 「長年のブルゴーニュ探訪を通じて、最大の収穫のひとつだったのがこのドメーヌ。小さなプレモー村の路地裏にひっそり構え、10haの畑をもつ。中年の熱狂派ダニエル・ショパンは、アメリカへ1本もワインを売ったことがないが、私に彼を高く推奨してくれたのは、フランソワ・フェヴレだった。最初のセラー訪問のさい、私はそのワインの見事さに陶然となってしまったものだ。1986年のような難物さえ、まばゆいほどの出来栄えだったのである。新樽は半分用いるが、アンリ・ジャイエのやり方にならって、発酵開始前にぶどうの房を3~4日間低温で漬け込んでおく。彼のワインには見事に純粋な果実味が備わり、なおかつ骨組もしっかりしている。ぶどうの70%を除梗し、18カ月樽熟させる。カビが発生した年には完全に除梗する。仕込み期間は3週間とかなり長い。このドメーヌの畑は古木の割合が多く、筆頭ワインでは、クロ・ヴジョとヴジョが50~60年の樹齢を数え、ACシャンボール=ミュジニの区画も樹齢は50年である。当然のことながら、これはたいていのシャンボール=ミュジニの1級と肩を並べる。その他、そつない仕上がりのコート・ド・ニュイ=ヴィラージュは5年以内に飲めば最高。ニュイ・サン=ジョルジュ・レ・シェニョはより堅く、骨組み強く芳醇。5度のヴィンテージをたて続けに試飲した現在、私はダニエル・ショパンをブルゴーニュ最高の生産者の一人に数えたい。一般市場にもっと出まわらないのが残念である。」 |
ロバート・パーカーはショパン=グロフィエは偉大なるアンリ・ジャイエを継承したと言っています。(ドメーヌ自体を継いだのはエマニュエル・ルジェですが、「味わい的に」と言う部分のことでしょう)
ロバート・パーカー著「ワイン・バイヤーズ・ガイド第5版」より 「私は、有名なアンリ・ジャイエの真の後継者は、明らかにダニエル・ショパンであるとますます強く確信している。ショパンのワインは、桁外れの純粋さ、風味、熟し具合、豊かな芳香を兼ね備えている。ただ、残念なのは、ショパン=グロフィエには広大なドメーヌも、広いブドウ畑もないということだ。しかし、彼の醸造したずっとレベルの低いワインでも、注目に値するほど魅惑的な赤のブルゴーニュ・ワインたり得るのである。さらに、彼のワインは品質が一貫している。1992年と1991年には、ショパン=グロフィエが生産したものよりも上質なワインをつくり出した人は、ブルゴーニュにはほとんどいないのである。」 ショパン・グロフィエについてパーカーのコメント |
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.8センチ)の状態は良好です。
Fourrier [2009] Griottes-Chambertin VV
リアルワインガイド誌36号の「2011年のベストワイン」で、堂々の第1位に選ばれました。
「近年のフーリエはジョルジュ・ルーミエに似たオーラを感じる」と絶賛!しかしアメリカでもフーリエは大ブームとなっており、特にフラッグシップのグリオット・シャンベルタンは価格も天井知らず、入手も限りなく不可能です。
グリオット・シャンベルタン VV 2009 品質的にもスタイル的にも、やはりこのワインが2011年ブルゴーニュのトップ。近年のフーリエはジョルジュ・ルーミエに似たオーラを感じる2011年の日本市場でこのワインを含めたフーリエ入気は凄まじかった。このグリヨットはもちろんショップで瞬売。何本日本に入荷したのかは知らないが、このワインをゲット出来た方には心からおめでとうと言いたい。本当に家宝としてほしい。2011年6月にドメーヌを訪問して試飲したわけだけど、09年のフーリエは村名クラスからして図抜けていい。そして最後にこのワインを試飲したときの感動は忘れない。ワインの人間に対する力というものをまざまざと見せつけられた。しばらくの間、立ち尽くした。 リアルワインガイドのコメント(今飲んで95+点、ポテンシャル97点) パーカーのコメント(96点) |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.3センチ)の状態は良好です。