説明
ワイン・スペクテーター誌のワイン・オブ・ザ・イヤーに輝いた逸品!
ワインスペクテーター誌が毎年12月に、この一年間にリリースされたワインの中のベスト100を決める恒例のワイン・オブ・ザ・イヤー。この第1位に選ばれることはワイナリーにとって大変な名誉です。
このワイン・オブ・ザ・イヤーが発表されると、アメリカじゅうのワインショップで、「うちには何位と何位のワインが在庫であるよ!」という広告がドッとでます。しかし、第1位だけはあっという間に市場から消え失せてしまいます。売り出されても法外な値段でオークションに登場するなど、市場が過剰に熱されてしまうのはちょっと困りものです。
そして1999年の第1位がこのシャトー・セント・ジーン1996年カベルネ・ソーヴィビニヨン・サンク・セパージュでした。発表と同時に市場がちょっとしたパニックになり、ワインショップやワイナリーの電話が鳴り続けたと言います。
サンク・セパージュは「5種類のブドウ」の意味でカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、マルベック、プティ・ヴェルドがブレンドされています。
このワイナリーはもともとサントリーが所有していましたが、1997年にサントリーはワイナリーをベリンジャー・グループに売り渡してしまいました。サントリーが手放した直後にワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれており、サントリーはその栄誉に与ることはありませんでした。運命は皮肉なものです。
シャトー・セント・ジーン
1973年にロバート&エドワード・メルゾイアン、ケン・シェフィールドによってソノマに設立されました。70年代から80年代にかけては天賦の才に恵まれたワインメーカー、リチャード・アロウッド氏(後にArrowood Vineyardを起こします)により、特にシャルドネに優れたワインを生み出しました。
ところが1984年にワイナリーは日本のサントリーに4000万ドルで売却されます。日本企業がカリフォルニアのワイナリーを買収した走りと言ってもいいでしょう。1990年代に入ると、リチャード・アロウッド氏がワイナリーを去り、代わりにワインメーカーとなったドン・ヴァン・スターベレン氏が赤ワインに力を入れ始めます。
そして生み出されたのが五つのブドウをブレンドしたボルドー・スタイルのこのサンク・セパージュでした。サンク・セパージュは市場を席巻し、特に1996年ヴィンテージが、ワインスペクテーター誌が毎年選出する年間ベスト100ワインで、1999年のナンバーワンに選ばれ大ブレークしました。ちなみにその年の2位はオーパス・ワン1996年でした。
ワイン・スペクテーターのコメント(95点) 「濃厚で、リッチで複雑なワインと言えばこの1996年のカリフォルニアのカベルネである。カラント、ミネラル、プラム、チェリーとトースティなオークがあり、幅広く、情熱的で、深く香るフィニッシュがある。ケタ違いのワインで、素晴らしい評点で価格もいい」 パーカーのコメント(93点) |
ラベル、キャップ、液面(コルク下2.2センチ)の状態は良好です。