説明
毎年違う名前、ボトルデザインという奇抜なアイディアながら、毎年満点かそれに近い得点をとり続ける奇跡のカルト・ワインがシン・クア・ノン。そのシン・クア・ノンを率いるマンフレッド・クランクル氏が立ち上げた別プロジェクト、The Third Twinが奇跡的に入荷しましたのでご紹介致します。
これはマンフレッド夫妻が2000年に購入したLos Alamos（サンタバーバラの北方で、シン・クア・ノンの旗艦でもあるEleven Confessions Vineyardからもほど近い場所）の新しい畑からの赤で、Sine Qua NonではなくThe Third Twinと名付けられてリリースしました。ワイン名のNuestra Senora Del Tercer Gemeloは「第3の双子の聖母」という意味のスペイン語です。The Third Twinの畑は砂質土壌で、砂質土壌にはブドウの樹の害虫であるフィロキセラが生存できないため、ブドウが自根で生育している貴重な畑です。
デビューヴィンテージの2016年のパーカーポイントは99+点で、セカンドヴィンテージの2017年は98+点が献上されました。
| パーカーのコメント（98+点） 「この“Nuestra Senora Del Tercer Gemelo”というキュヴェは昨年に続くロス・アラモスにあるThe Third Twinの地所のブドウから造った単一畑のキュヴェで、今年が第2弾となる。しかし主たるブレンドはムールヴェードルからグルナッシュへと変わった。ワイン名は異議が出る可能性があるため、リリース前に「The Other Lady」と名前が変更されるかもしれない（訳者注。実際には変更はされませんでした）。ブレンドに使われた少量のヴィオニエ（白ブドウ）は黒ブドウと一緒に発酵させるのだが、興味深いことに、白ブドウは黒ブドウよりも早く熟するため、一度冷凍されて発酵時に黒ブドウに加えられるのだ。凍らせたブドウのためにジュースは低温となり、発酵がゆっくり進むという効果もある。12％新樽のフレンチオークで32ヶ月過ごしたあと、2020年5月22日にボトリングされた。グルナッシュ42％、ムールヴェードル17％、プティ・シラー15％、グラシアーノ12％、シラー11.5％、ヴィオニエ2.5％のブレンドで、全房比率は18％。このワインは深いガーネット／紫色を示している。 グラスからは響き渡るような赤と黒のチェリー、ラズベリーのピューレ、ザクロの香りが飛び出し、さらにライラック、砕いた岩と湿った土も感じられ、その後、レアで風味の効いた、ほとんど動物の下腹部のような感じが出てくる。フルボディでたっぷりとした果実味が、印象的なフレッシュさと固くザラザラとした質感とが見事に並びたち、フィニッシュでは驚くほど香り高い土と黒トリュフを思わせる層の重なりを感じる。 全ての要素がここにあり、このワインは数年寝かせればさらに高得点となることは自明だが、いつものように保守的に現在の状況で採点した。点数は別としてこれは非常にドキドキする、誰が飲んでも非凡とわかるワインである。428ケースの生産。」 |
ラベル、キャップ、液面（コルク下1.5センチ）の状態は良好です。
