説明
2015年秋にリリースされた白ワイン2013年Resiste (レジステ) はカリフォルニアの伝説的カルトワイナリー、シン・クア・ノンが手掛けた、極めて希少でパワフルな辛口白ワインです。品種構成は
- ルーサンヌ: 45%
- シャルドネ: 26%
- プティ・マンサン: 14%
- ヴィオニエ: 10%
- マルサンヌ: 5%
と複数の品種が複雑にブレンドされており、一般的な白ワインとは一線を画す独創的な構成です。
オーナー兼造り手のマンフレッド・クランク氏が、バイク事故による大怪我からのリハビリという困難な時期を経て復活を遂げた際にリリースされ、「RESISTE(耐える、我慢する)」という力強い名が付けられました。ロバート・パーカーは97点を献上しており、また多くのレビュアーが「ロックスター級のパワフルさと官能的なワイン」と手放しで称賛しています。
- スタイル: ローヌ系品種を主体とした、リッチで官能的なフルボディ。
- 味わい: 熟した桃やアプリコット、ハチミツの濃厚なアロマに、スパイスやトースト、白い花のニュアンスが重なります。クリーミーで厚みのある質感ながら、プティ・マンサンの高い酸が後味にフレッシュな輝きを与えています。
- 熟成: フレンチオーク新樽(46%)、コンクリートタンク、古樽を併用して19ヶ月間熟成されています。
| パーカーのコメント(97点) 「2015年11月に発売の2013年ホワイトワイン「リジステ」は、カリフォルニア産の驚異的な白ワインであり、45%のルーサンヌ、26%のシャルドネ、14%のプティ・マンサン、10%のヴィオニエ、5%のマルサンヌを使用している。これらは19ヶ月間、46%が新しいフランス産オーク樽で熟成され、残りはコンクリートエッグと使用済みの樽で熟成された。口に含むと、岩のような豊かさと質感が感じられ、フルボディで深みと力強さを持ちながらも、決して重くなく、圧倒されることはない。典型的なSQN(シン・クア・ノン)の白ワインの特徴である、バターで仕上げた黄金色の果実、ハニーサックル、ハチの巣、トースト、白い花の香りが広がる。まろやかで風味豊かでありながらも、まだ生き生きとしてフレッシュであり、2~3年の熟成が必要で、20年もの間保存可能である。 ワイン界で最も成功を収めた人物の一人は、シン・クア・ノンのマンフレッド・クランクルである。オーストリア生まれで1980年にロサンゼルスに無一文で到着し、彼は才能と努力によって、今日の世界で最も偉大なワイナリーの一つを築き上げた。2014年9月に恐ろしいバイク事故に遭ったにもかかわらず、彼は見事に回復しており、私が訪問した際も非常に元気であった」 |
シン・クア・ノン
カリフォルニアのみならず世界でも最上のシラー、グルナッシュ、ローヌ系白、ロゼ、デザートワインを造る伝説的なワイナリーと言えるでしょう。かつてはピノ・ノアールやシャルドネも造っていました(それらは現在では超お宝アイテムとしてオークションに出品されます)。オーナーでワインメーカーのマンフレッド・クランクル氏は鬼才という言葉がぴったりの人で、それほどワイン造りの経験があるわけではないのに、超高品質なワインを生み出しているのです。
クランクルが無名の頃に彼の造ったワインを飲んで驚いたロバート・パーカーは、ワイン・アドヴォケイト誌にシン・クア・ノンが掲載される前にクランクルに電話をし「大変なことになるからな」と告げたそうです。実際掲載日以降、クランクルの電話は鳴りっぱなしだったとか。
クランクルはSine Qua Non以外にもNext of Kyn、The Third Twin、Fingers Crossedといったワイナリーを展開しており、ローヌでは著名な生産者であるClos Saint Jeanの畑でシャトーヌフ・デュ・パプ「Chimere」を造るなど意欲的なワイン造りを進めています。
またグラシアーノ(スペイン原産)、トゥーリガ・ナシオナル(ポルトガル原産)といった世界的にはほどんど見向きもされないマイナー品種に注目し、そこから世界をアッと言わせる最高レベルのワインを生み出していることでも知られます。
ボトルやラベルのデザインを毎年変える事ができなくなった
シン・クア・ノンを有名にしているのが毎年ボトルデザイン、ラベルデザインがガラッと変わってしまうことで、一見しただけではどこのワインか全くわからないことが逆にシン・クア・ノンの特徴となっていました。通常はラベルなどのブランドイメージを何とか確立しようとがんばるものですが、クランクルはそんな常識にはとらわれず、まるでアーティストのように毎年変えていました。しかも他のデザイナーに任せたりはせずクランクル自らが行い、彼にとってはボトルやラベルのデザインはワイン造りと同じくらい重要なテーマでした。
ところが2016年頃から商標や著作権の問題が複雑化し、毎年違う名前をつけるのが困難になってしまいました。あまりに多くの名称がすでに登録済みとなってしまい、万が一にも名称でトラブったら訴訟に巻き込まれて金銭的な負担を負い、せっかく貼ったラベルを全て剥がさなくてはならないという最悪の事態すら想定されました。
そういうわけで2019年からは春リリースのワインはラテン語で「Unlabeled」を意味する「Distenta」と呼び、その後に番号をつけることにしました。また秋にリリースされる「Eleven Confessions Vineyard」のワインには名前を付ける事自体を止めてしまいました。それでもラベルのデザインは毎年変えています。
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.6センチ)の状態は良好です。







