説明
もともと株式のブローカーだったディックとアンのグレース夫妻がナパ・ヴァレーの家の前に1000坪ほどのブドウの樹を植えてみたのが1976年のことでした。2年後初めての収穫を迎え、熟したブドウの実がなかなか良さそうだったので、ディック氏はそのブドウをケイマス・ヴィンヤードのオーナーであるチャーリー・ワグナー氏に見てもらいました。ブドウを味見するなり「このブドウは全部私が買おう。そしてグレイス・ファミリーの名前のシングル ・ヴィンヤードとしてリリースしよう」と即決しました。
こうして伝説の「ケイマス グレイス・ファミリー・ヴィンヤード」が1978年に誕生し たのです。このケイマスの元でのグレース・ファミリーは1982年までの5年間だけ作られました。それ以後は彼らは自分たちのワイナリーを設立し、自分たちで醸造まで手がけるようになりました。そして敏腕ヴィンヤード・マネージャーのデイビッド・エイブリュー氏の元、ワインメーカーはランディ・ダン→ゲイリー・ギャレロン→ハイジ・バレットという当代の一流の人材を起用してきました。
彼らはわずか200ケースほどの生産をかたくなに守り続け、成功したワイナリーが陥りやすい拡大主義とは無縁で、そういうクラフトマンシップに多くのファンが引きつけられています。全てのワインはわずか435人しかオンリストされないメーリングリストだけで販売されます。いまや順番待ちの人が4,000人以上が待機していると言われ、メーリングリストに登録できる権利が、e-Bayで数百万円で落札されたという逸話があるほどです。かのワイン好きの江川卓氏はテレビ番組の中で、ワイナリーを直接訪ねて、その入手を迫っていました。
ロバート・パーカーやワインスペクテーター誌でも実はあまりテースティングされたことがありません。というのもあまりにも入手が困難なためで、オークションなどを経た超高値なものしか入手できない、まさに幻のワインだからです。
パーカーはあきらめたようにコメントしています。
ロバート・パーカーのコメント |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.4センチ)とも状態は良好です。
【参考】楽天最安値 ¥49,500 (2021/11/9)