説明
1990年代に頭角を現した新世代ドメーヌ
ヴージョに本拠を置く家族経営のドメーヌ・クレルジェは80年代から安定した評価を受けていましたが、90年代初頭から父ジョルジュと叔父ミシェルに代わり,息子のクリスチャンがドメーヌを運営するようになって急速に評価が高まったブルゴーニュの新世代ドメーヌです。
深い色調、みずみずしく濃密な味わいがクレルジェのワインの特徴ですが見逃せないのは収量の低さ。ここではヘクタール当り30ヘクトリットルを超えることはほとんどありません。
すでにセレナ・サトクリフ、マット・クレイマー、ステファン・タンザーらのワイン評論家やワイン・スペクテーター誌などでも高い評価を受け、コート・ド・ニュイでも5本の指に入る若手の注目株と目されています。とりわけマット・クレイマーは著書『ブルゴーニュワインがわかる』のなかで、ドメーヌ・クレルジェについてこう述べています。
ドメーヌ・クレルジェ (マット・クレーマー著「ブルゴーニュワインがわかる」より) 「ワインは今日のブルゴーニュでは最もみずみずしいもので、いつも色が深く、じつに濃密な味わいがある。名声のよりどころはシャンボール・ミュジニーである。村名格のシャンボール・ミュジニーは一流品だが、本当の自信作は、雄大なスケールで心をとらえる1級シャルムだろう。たいへんな古樹から生まれるエシェゾーはまことに強壮、濃密な味わいで、比類がない。エシェゾーの優品は濃密な果実味を持ち、土の匂いがふんだんで、しっかりと引き締まった味わいを持つ。クレルジェとアンリ・ジャイエとを別にすれば、たくましいものはめったにない。」 |
フランスのブルゴーニュ・ワイン専門誌『ブルゴーニュ・オージュルデュイ』誌もクリスチャン・クレルジェを大絶賛しており、毎年同誌が選出するブルゴーニュの最優秀ヴィニュロンの最終選考に 2005年はノミネートされました。残念ながら2005年度の同賞の栄冠はクリストフ・コルディエ(ドメーヌ・コルディエ・ペール・エ・フィス)に輝きましたが最後までコルディエと争ったのがクリスチャン・クレルジェでした。
同誌では「クリスチャン・クレルジェは超一流ドメーヌと彼とを隔てていた壁を遂に乗り越えた!」と称賛の言葉を送り、ドメーヌ・クレルジェがブルゴーニュの超一流ドメーヌの仲間入りを果たしたことを称えました。
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.8センチ)の状態は良好です。