説明
丙午(ひのえうま)の年に生産されたラフルール!バースデーヴィンテージにどうぞ!
ラフルールの古典的ヴィンテージの中では最上の品質を誇る1966年です。60年代では最高の年でしょう。パーカーはこのワインを7回試飲し、継続的に素晴らしいワインだと評価しています。同じポムロールにあり、よく比べられるシャトー・ペトリュスの半分以下の生産量しかないため、古いヴィンテージのラフルールを見つけるのは極めて困難です。ちなみに、ペトリュス1966年はパーカー90点。
パーカーのコメント(96点) 「過去7回の試飲による連続的評価。 パルメ、ラトゥールと並んで、1966年では常に最高のワインがラフルールである。 1966年(マグナム)は深いルビー/紫色で、わずかにエッジに琥珀色を見せている。ブラックチェリーの香りのエッセンスに濡れた石、冷たい鉄のノートも混じり、フルボディで、超ド級に凝縮し、その堅牢さに感嘆し、壮麗な奥行きと輪郭を持つ男性的なワインで、果実味と驚くほど長いフィニッシュを保持している。完全な成熟に達しようとしているが、さらに20-25年はそれが続くに違いない。(1994年10月)」 |
ちなみに、ワインマンガ「神の雫」で第4の使徒は遠峰が選んだシャトー・ラフルール1994年でした。
シャトー・ラフルール
「シャトー・ル・パン」と並び称されるポムロール最高のワインのひとつ!年間12000本程度しか作られない希少性とカベルネ・フランのブレンド率が高いことで世界的にも有名なレア・ワイン
ボルドーで最高価格を誇るシャトー・ペトリュス、またシンデレラワインという言葉を産みだしたシャトー・ル・パン。それらのポムロールのスーパースターに肩を並べると言われているのがこのシャトー・ラフルール。実際ペトリュスの北東側で畑同士が接しています。
ブレンド比はペトリュスがほぼメルロー100%なのに、このラフルールはメルローとカベルネ・フランが50%ずつという割合で、これはサンテミリオンのシャトー・オーゾンヌとほぼ同じです。しかし全く違う性格のワインになってしまうところがワインの不思議で面白いところです。
ロバート・パーカーもペトリュスを凌ぐほどの魅力をこのワインに見つけ出しているようです。
ロバート・パーカー著:ボルドー第4版より 「この小さなポムロールの畑に、私はいつも個人的な愛着を感じてきた。1970年代半ばにシャトー・ラフルールのワインをテイスティングし始めた頃、この銘柄について書かれたものは何も見つけることが出来なかった。しかし、私の小さなテイスティング・グループの中では、このワインはどこをとってもペトリュスに優るとも劣らない人を引き付ける魅力があるという結論に達することが多かった。私が初めてラフルールを訪れたのは1978年で、当時は、私はフランス語をほとんど話すことができなかった。ここの当主であるロバン家の二人の姉妹、今は亡きテレーズとマリーはもうすっかり老いてしまっていたが、二人とも本当にチャーミングだった。 ラフルールのシャトーは昔も今も、ワイナリーというよりは納屋のようである。当時、ル・ゲイがラフルールとル・ゲイの両シャトーの公式レセプション・センターとなっていたが、この二人の初老の未婚夫人は高齢にもかかわらず、私が1970年代後半に訪れた時は、よくル・ゲイまで自転車で出かけていた。彼女たちは明らかに私の体の大きさを面白がっていて、私のことを「ムッシュー・ル・トロー(雄牛)」と渾名していた。あの小さなシェの中を歩きまわるには、おそらく私体が大きすぎるように見えたのだろう。ワイン蔵の中には樽があるだけでなく、アヒル、ニワトリ、ウサギの群れも飼われていた。偉大なエキス分のある、まったく圧倒的な個性を持ったあのワインが、どうしてあのような不潔な状態から生まれてくることが出来るのか、私はいつも驚嘆したものだった。 現在、シャトー・ラフルールは姉妹と姪と甥であるシルヴィとジャック・ギノードーが所有し運営している。二人は1985年のヴィンテージからここの責任者となり、2002年にシャトーを買い取った。彼らが下した最初の決定の一つは、1987年のラフルールを瓶詰めを却下することだった。と同時に、レ・パンセ・ド・ラフルールというセカンド・ワインの生産にも着手した。このマイクロ・シャトーのわずかな生産量(ペトリュスの約半分15,000本)を考えると、これは驚くべきことだ。セラーは昔と変わらないが、今ではアヒルやニワトリやウサギがいなくなり、その糞も残ってはいない。さらに、ラフルールは各ヴィンテージに最低50%以上のオークの新樽を使うようになっている。さて、それでここのワインはよくなっているのだろうか?確かなことは、ラフルールは依然として、常にペトリュスに迫り、時にはそれを凌ぐことさえできるポムロールで唯一のワインであるということだ。故ジャン・ピエール・ムエックスでさえ、かってそれを認めたことがある。ラフルールがどの点でもペトリュスに匹敵する、並外れたワインであることを知ることができるまで、何度も2つのワインを並べて味わうことができた私は幸運だった。アロマの観点から言えば、ラフルールは多くのヴィンテージでペトリュスよりも複雑である。これは間違いなくカ樹齢の高いカベルネ・フランのおかげである。ラフルールの偉大さの多くは、その土壌に拠るものだ。深い砂利質の土壌は鉄分に富み、いくらかの砂が混じるが、また、非常に重要な成分、燐(りん)とカリウムを含んでいることも特徴的である。ロバン姉妹の父がラフルールのモットーとしていた「質は量に優る」を反映して、収量は昔からごく少ない。 ラフルールの古いヴィンテージは伝説となっているが、このシャトーの歴史を振り返ると年ごとの成果にはばらつきがある。1970年と1971年はもっとよいワインができてしかるべきだったし、もっと最近では、1981年が糞便のような香りで台無しになってしまった。しかし、ワインは今ではエノロジストの手で管理されるようになっている。また、古いブドウの樹は植え替えを余儀なくされている(ラフルールでは1956年の凍害以来植え替えをしていない)ものの、その平均樹齢はやはり印象的である。 1982年以降、(1982年と1983年はクリスティアン・ムエックスと超保守的なエノロジスト、ジャン・クロード・ベルーエの指導でつくられている)ラフルールは以前ほどエキゾチックではなくなった。おそらく、技術上の特定の範囲内に収まるワインという強迫観念に取りつかれた、現代的なエノロジストの影響が強くなっているのだろう。だが、技術上、適切な範囲内でつくられるようになっても、ラフルールはボルドーの最高水準に照らして最も独特で、エキゾチックで、偉大なワインの一つである。これはポムロールのみならず、全世界を見渡してもそうである。 一般的な評価 ペトリュスと並んで、このシャトーはボルドーで最もけた外れのワインであるとともに、ポムロールの巨人である。ペトリュスよりも希少で、しばしばペトリュスと同じくらい高価である。」 |
ペトリュスが年間25000~30000本の生産量があるため、今でもほとんどのヴィンテージを見つけることができるのに(価格は天文学的ですが)、このラフルールはわずか4ヘクタールの畑からペトリュスの半分以下の年間12000本ほどしか生産されないため、特に古いヴィンテージを見つけることは非常に希です。
液面はコルク下3.1センチです。キャップシール上面にわずかに破れがあります。ラベルの状態は良好です。なおコルク確認のため、仕入れ元のワイン商によってキャップシール下側がカットされています。写真をクリックしてご確認ください。
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