説明
カレラ・ジェンセンの1986年、1987年はカリフォルニアのピノ・ノワールが長期熟成に耐えうることを証明した歴史的にも非常に重要なヴィンテージです。マンガやテレビに登場したり、ワイン評論家が絶賛するなど日本にカレラブームを巻き起こした記念碑的な傑作です。
セット内容
- Calera 1986 Pinot Noir Jensen Vineyard 750 ml. 1本
- Calera 1987 Pinot Noir Jensen Vineyard 750 ml. 1本
ラベルの色合いが1986年と1987年でやや異なります。キャップ、液面(ともにコルク下2.0センチ)の状態は良好です。
日本での価格を調べたましたが、楽天で1986年のハーフボトルが49,500円で販売されているだけでした。
1986年ジェンセン・ヴィンヤード

かつで読売新聞のWebサイトに連載されていたワインジャーナリスト山本昭彦氏の「ワイン漬けダイアリー」で絶賛されたのがこの1986年のジェンセンでした。
ワイン漬けDiary 「86カレラのジェンセン ロマネ・コンティ伝説」 2012年4月21日(自宅で)
伝説は真実だった。今年飲んだピノ・ノワールで2番目の驚き。それがカレラのジェンセン1986年だ。このワインを有名にしたのは、1990年代後半にワインブームの火付け役となった人気漫画「ソムリエ」。「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と呼ばれる。ロマネ・コンティを形容詞に使うワインは信用できない。カレラもいいワインと思っていたが、熟成力は未知数だった。そもそも古いワインを飲む機会もない。
中略
樹齢11年のジェンセン。色は現在より淡い。全体にレンガがかっている。外観だけで判断すると、80年代半ばのブルゴーニュ。香りは……まさにコート・ドール。コルトンやポマールのプルミエクリュを連想させる土臭さ、スモーク、エスプレッソ、アジアのスパイス……余韻に炭やタールが残る。そこが、カリフォルニアらしいのだが、それとて、59年のような暑かった年のブルゴーニュにも感じられる。まず普通ではわからない。
オックスフォード大を出たジェンセンは、石灰岩のある土壌を探して、マウント・ハーランにたどり着いた。ピノ・ノワールを植えたのが75年。ジェンセン・ヴィンヤードは5・6ヘクタールの区画。彼はシャローンのスタイルが好きで、シャローンの畑から選抜した樹を接木した。ただ、ジェンセンの一部はブルゴーニュの畑から来ているという説もあるが、確認されていない。
とにかく、この86年にはぶっ飛んだ。創設からわずか10年。DRCで見習い修行をしたジェンセンは、正しい道を歩んでいた。四半世紀の時をへて明らかになった真実。
1987年ジェンセン・ヴィンヤード

カリフォルニアのロマネコンティと言われて久しいカレラですが、真の意味でロマネコンティに例えられたのはこの1987年ジェンセン!それを有名にしたのが元祖ワインコミックの「ソムリエ」。第1巻第6話で主人公のソムリエ佐竹城がブラインド・テストでロマネ・コンティとあわや間違えそうになったワインこそ1987年のジェンセンでした。
「香りは複雑、鮮烈なイチゴやプラムの香り、土臭さや動物的なニュアンスすらある。ブルゴーニュの偉大なワイン—」
「ヴェルベットのような舌ざわり、アルコール分が高く、果実味と強いミネラル分を感じる」
「ヴォーヌ・ロマネ村の極端にブドウの収穫量を減らして果実を凝縮させる生産者」
「間違えようがないロマネ・コンティだ!」
しかし、そこは天才ソムリエ、最終的にはカレラだと言い当ててしまいますが、まさしくロマネ・コンティに匹敵する唯一のカリフォルニア・ワインでしょう。


伝説的なピノ・ノワール、カレラ
創業者の故ジョシュ・ジェンセン氏(1944–2022)は、「カリフォルニアでブルゴーニュのような偉大なワインを造る」という信念のもと、1975年にこのワイナリーを設立しました。、DRCの苗木をこっそり持ち帰ったとか、人工衛星を駆使してピノ・ノアールに最適の地を探し出したとか逸話に事欠かないワイナリーです。
- 「石灰岩」への執念: ブルゴーニュのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)などで修行した彼は、偉大なピノ・ノワールには石灰質土壌が不可欠だと確信。カリフォルニア全土の地質図を広げ、2年かけて理想の地「マウント・ハーラン」を探し当てました。
- 「カリフォルニアのロマネ・コンティ」: 彼の造るワインは、その品質の高さからワイン評論家ロバート・パーカー氏らに「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と称賛され、世界的な名声を確立しました。
ロバート・パーカー氏による伝説的な評価
「地球上で最強」: 2003年、パーカーは1987年から当時の現行年まで約60本のカレラを試飲し、「新世界のみならず、地球上で最強のピノ・ノワールのスペシャリストのひとつである」と絶賛しました。
特徴的な裏ラベル
カレラのラベルはとってもシンプルなのですが、特筆すべきは当時の裏ラベル。畑や収穫、醸造に関するデータがずらりと記載されています。生産本数や畑の面積は当然のこと、ブドウの収穫日、収穫トン数、糖度、ブドウ樹の栽培密度、畑の形状、樽熟成の期間・・・こんなワイナリーはカリフォルニアに何百というワイナリーあれど、カレラだけです。ジョジュ・ジェンセンのこだわりが裏ラベルに象徴されているかのようです。
ワイナリーは人手に渡り、ジョジュ・ジェンセン氏も死去
2017年8月、カレラはナパバレーの有力なワイナリーであるダックホーン・ワイン・カンパニー(Duckhorn Wine Company)に売却されました。理由は 創業者のジョシュ・ジェンセン氏に後継者がいなかったこと、そして自身の役割を果たしたと感じたことによるものです。ジェンセン氏はその後4年間、ダックホーンとコンサルティング契約を結び、ワイン造りに参画していました。
しかしジェンセン氏は2022年6月11日に78歳で亡くなりました。ジョシュ・ジェンセン氏の情熱が詰まった初期の傑作である1986年、1987年のジェンセン・ヴィンヤード、死ぬまでに飲みたいワインです。




