説明
ポマール三大ドメーヌの1つ、20世紀を代表するブルゴーニュの偉大なヴィンテージ
ポマール3大ドメーヌのひとつと言われたアルマン・ジラルダンです(あと二つはジャン・ガローデとコント・アルマン)。 アルマン・ジラルダン氏は長らくポマール村の村長を務めた人物です。80年代には実際の醸造は娘のアレット(Aleth)が行っていましたが、90年代に完全に引退した後亡くなられ、その後はアレットが引き継ぎ、伴侶の名を冠してAleth le Royer Girardin(アレット・ル・ロワイエ・ジラルダン)というドメーヌになっています。
パーカー4つ星の生産者で、「このドメーヌは法外な可能性をもつと私には思える」とそのポテンシャルを鋭く予見していました。
ポマールは、若いうちは非常にタニックで濃厚なため、早飲みできるタイプではなく、飲み手を選ぶともいわれる気難しいワインですが、この頑強なポマールも収穫後30年を経てようやく飲み頃と言ったところでしょうか。完璧に熟成させると滑らかで、濃縮感ある果実味と見事なハーモニーを奏でてくれます。1990年は20世紀を代表するブルゴーニュ屈指のヴィンテージで、花開いた頑強なポマールは、ポマール愛好家の方はもちろん、ボルドー右岸が好きな人もオススメできる最高のワインです。
アルマン・ジラルダン (ロバート・パーカー著 「ブルゴーニュ」より) 「ポマールの村長アルマン・ジラルダンは、所有する4haの畑から少量のワインを生産する。彼の1985年はこれまで見たこともないほど黒々としたピノ・ノワールであった。みずみずしく甘くて、トロッとしたチョコレートのようなワインで、長い熟成に耐えうることがわかる。1986年は異様とでも形容すべき風変りな味。しかし87年と88年は再びどっしりと風格があり、熟成に8~12年を要するようなオールドスタイルで噛みこたえのある強烈なワイン。現在では、アルマンの娘のアレットが醸造責任者をつとめ、ジラルダンが元詰めしない分についてはネゴシアンに売る。最上のワインはレ・リュジアンとレ・ゼプノで後者は平均樹齢80年の畑の産。このドメーヌは法外な可能性をもつと私には思える。新樽の割合を高めているとのことで、ここのワインのエキス分がおそろしく濃密なことからして望ましい傾向である」 ポマール(マット・クレーマー著「ブルゴーニュワインがわかる」より) |
ラベル、キャップ、液面(コルク下1.5センチ)とも良好です。