説明

ロシアン・リヴァー・ヴァレーの有名なブドウの古樹を使い、著名なワインメーカーが造ったピノ！

最近Anonymous（匿名）ワインというワインがもてはやされてきています。何らかの事情でワインの素性を明かすことが出来ないワインであり、ブランド力に頼らない代わりに高品質なワインが格安で飲めると評判になっているからです。そういうブドウが市場にひっそりと出てくる事情は、想像ですが、ブドウが豊作で、自らの醸造設備の上限を超えた収穫があった場合などが考えられます。普通にリリースされれば数百ドルのプライスタグが付いていたことでしょう。このワインを飲みながら、「これはいったいどこのワイナリーのものなのだろう？」とあれこれ想像を巡らすのもワインの楽しみ方の一つです。

今回ご紹介するAnonymous Wine Collectiveの2024年ロシアン・リヴァー・ヴァレー・ピノ・ノワールは匿名ワインの中でも別格と言えるものです。ワイン商によると、このピノ・ノワールはWestside Roadの名高い丘陵地に位置する、単一の畑の単一区画にある樹齢25年以上のクローンから収穫されたブドウのみを使用して造られています。Westside Road周辺にある名高いワイナリーと言えば、ロキオリ、ウイリアム・セリエム、フラワーズと言った所でしょうか。しかも世塁的な評価を得ている非常に高名なワインメーカーが造っており、ブドウの出所を出せば120ドル以上の値段がつくのだそうです。ちなみに同時に紹介するAnonymous Russian River Chardonnayも同じワインメーカーが手がけています。

植えられているのは、スワン、マウント・エデン、ポマールといったヘリテージ・セレクションのクローン。発酵には天然酵母を使用し、30%は全房発酵で仕上げています。熟成には30%新樽のフレンチオークを用い、10ヶ月間しっかりと寝かせています。

試飲の結果、エレガンス、複雑さ、テロワールが表現されたピノ・ノワールの名品

管理人も試飲いたしました。瓶詰めされたばかりの若い状態にもかかわらず、ソノマコーストらしい香り高く、熟した森のベリー、乾いた花の香り、ベーキングスパイス、マラスキーノチェリー、そして温かみのある大地のニュアンスが溢れ出します。

テクスチャーは非常に柔らかく、シルクのような繊細なタンニンが全体を包み込みます。古樹のヘリテージ・クローン由来の特長である、華やかさとフレッシュさ、そして長い余韻が口の中に美しく残ります。
このピノ・ノワールは、エレガンスと複雑味、テロワールの純粋な表現を体現した1本です。もうしばらくセラーで寝かせるとさらに深みのある味わいになること請け合いです。

 

ワインメーカーのノート（裏ラベルより） 「このピノ・ノワールはウエストサイド・ロード沿いの単一畑からのものが使われています。樹齢25年以上のポマール、マウントエデン、スワンの伝統的なセレクション品種が植えられています。全房比率30%で自然発酵されました。25%新樽比率のフレンチオークの新樽で熟成されました。世塁的な評価を得ている非常に高名なワインメーカーによって造られています。」

 

ラベル、キャップ、液面（コルク下0.4センチ）の状態は良好です。