説明
匿名ワインでもこれは別格!100点ワインを生み出した二つの畑のブドウをブレンド!
最近Anonymous(匿名)ワインというワインがもてはやされてきています。何らかの事情でワインの素性を明かすことが出来ないワインであり、ブランド力に頼らない代わりに高品質なワインが格安で飲めると評判になっているからです。
しかし今回ご紹介するAnonymous Wine Collectiveの2022年ナパ・ヴァレー・リザーヴ・カベルネ・ソーヴィニヨンは匿名ワインの中でも別格と言えるものです。と言うのも使用されているブドウは、ナパ・ヴァレーの中でも特に名高く、評論家からも極めて高い評価を受けている2つの畑からのものだからです。どちらの畑もその名前の使用には厳格な秘密保持契約(NDA)が交わされており公開はできません。いずれの畑も100点満点のワインを生み出した実績を持つ、まさに世界トップクラスの畑なのです。そういうブドウが市場にひっそりと出てくる事情は、想像ですが、ブドウが豊作で、自らの醸造設備の上限を超えた収穫があった場合などが考えられます。
通常であれば、それぞれ単一畑(シングル・ヴィンヤード)のフラッグシップ・ボトルとしてリリースされるような果実なのですが、この造り手は(裏ラベルのワインメーカーの名前も黒塗りされています)あえてブレンドし、厳選された樽のみで仕上げるスーパー・キュヴェとして完成させました。
このワインの85%は、ラザフォード東部にある著名な畑からのブドウで構成され、残りの15%はヨウントヴィルの畑からのもの。このヨウントヴィルの畑は、マヤカマス山脈の麓、砂利質の沖積扇状地に広がっており、近年ナパ・ヴァレーの名だたるカルト・ワイナリーから非常に高い注目と評価を集めている畑とのことです。普通にリリースされれば数百ドルのプライスタグが付いていたことでしょう。
管理人も1本開けてみました。香りは非常に力強く、熟したベリー、砕いた砂利、プラムなどのアロマに包まれており、杉の香りも感じられます。口に含むと、真っ先に感じるのは赤いカシスのフレーバーでそしてミルクチョコレートのようなまろやかさ、ほんのりとした酸味のあるタンニン、さらにごく軽やかなハーブのニュアンスが広がります。余韻は長く、杉のウッディな香りが土のようなニュアンスとともにゆっくりと現れてきます。飲みやすさがありつつも、果実のふくよかさに調和するしっかりとした複雑さも持ち合わせており、とてもバランスの取れた一本です。まさにナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンの王道を行く味わいです。
ワインメーカーのノート(裏ラベルより) 「ナパ・ヴァレーでも最も有名は2つのブドウ畑から来ている。これらの畑は2つとも100ポイントワインを生み出しているのだ。一つの畑は岩が多く、埃っぽい赤いローム層土壌として有名な畑で、もう一方の畑はナパの西側にそびえる山々から流れ出た沖積扇状地に位置し、谷の西側のベンチランド(段丘)に寄り添うように広がっている。 どちらの畑も地上でも最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを生む土壌を有している」 |
ラベル、キャップ、液面(コルク下0.4センチ)の状態は良好です。