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「レア&カルトなワインの物語----ワインは人が作る」


第19回 「アワーグラス」

前回のメルマガでご紹介したロバート・フォーリーつながりということで、アワ
ーグラス(Hourglass)を紹介したいと思います。

アワーグラスとは「砂時計」のこと。アワーグラスの畑がナパバレーの中で一番
細い所にあることから、砂時計のくびれ部分にたとえてアワーグラスという名前
をつけたそうです。

アワーグラスの畑があるのはナパバレーのセントヘレナ・アペラシオン。グレー
スファミリー、コルギン、ダックホーン等がご近所さんです。そのことからも推
測できるように、アワーグラスのワインは100%カベルネソービニオン。

アワーグラスのオーナー、ジェフ・スミスの家族がナパに越してきたのは今から
40年程前のこと。1975年にジェフの父親が現在の畑の隣にワイン・カント
リー・インをオープンさせます。隣の畑にはジンファンデルを植え、ケイマスや
ダンなどのワイナリーに葡萄を売っていました。1980年代、ジェフはロバー
ト・モンダビでマーケティングの仕事をしていました。

彼の父親が1989年に亡くなった時、母親は畑を売却してしまおうと思ってい
たそうです。それを聞き、ジェフは自分が畑の管理をしたいと母親を説得しま
す。

母親の説得に成功し、いざ自分が畑の管理を任されると幸か不幸かフィロキセラ
が襲い、ジンファンデルの葡萄が全滅してしまいます。そこでUCデービスの栽培
学学長マーク・クライワーに畑を見てもらったところ、ナパバレーの中でも非常
にユニークなマイクロクライメートを持っているということが判りました。

4エーカーという比較的小さく細い畑の中に3つもの異なる地形が存在するとい
う。そのため収穫も3回に分けて行われるそうです。ジェフはマークの助言を元
に、1993年にカベルネの葡萄を植えます。

「カルトワインを作ろうなんて気はさらさらなかったよ。ただ、まずいワインだ
けは作りたくなかったんだ。」というジェフは旧友であるロバート・フォーリー
にワイン作りをお願いします。二人が一緒に仕事をするのはこれが2度目。最初
は1980年代に一緒にバンドを組んでいたそうです。

ジェフの葡萄とロバートのワインメーキングによって作られたワインは非常に複
雑で深みがあるカベルネ。ロバートお得意のバランスのとれたタンニン、濃いフ
ルーツの味わい、濃縮した果実味、そしてとても長くベルベットのようなフィニ
ッシュが味わえるワインです。

アワーグラスのワインは少量生産の上非常に人気が高く入手はなかなか難しい。
2001年はナパのカベルネの当たり年というもっぱらの評判なので是非飲んで
みたいものです。

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