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「レア&カルトなワインの物語----ワインは人が作る」


第14回 「Dalla Valle 伝説となったワイン "マヤ"」

1995年、ワイン評論家ロバートパーカーが 1992 Dalla Valle Maya に空前の100点
満点をつけた。彼に「伝説的ワイン」とまで言わしめたマヤは一体どうやって完成したのだろうか。

大手ダイビング用品メーカー、スキューバプロを創設したイタリア出身のグスタフ・
ダラ・ヴァレと、芦屋出身の日本人妻ナオコがナパにやってきたのは1982年のこ
と。彼等はレストランとスパを設立するための土地を探していた。その場所探しの中
で出会ったのが現在ダラ・ヴァレのあるオークビルの土地。小さな家と葡萄畑からな
るその美しい土地を一目見るなり、彼等はそこにとどまることを決意する。そして当
初の予定を変更し、ワイナリーを造ることにしたのだ。

スキューバダイビングメーカーからワイナリー経営とは少々ギャップがあるように思
えるが、実はグスタフの実家はイタリアで175年もの間、葡萄栽培事業に従事して
いる一族。彼がオークビルでワイナリーを設立するのもごく自然な流れだった。

彼等はナパに落ち着くとすぐカベルネソービニオンとカベルネフラン、そして少量の
サンジョベーゼの木を植えた。そして畑の中でも特に高品質な葡萄が出来る一画を、
彼等の愛娘にちなんで「マヤ」と名付けた。

「マヤ」から採れた葡萄はカリスマワインメーカー、ハイジ・ピーターソン・バレッ
トの手によって飲むもの誰をも魅了するワインになっていった。そして伝説の199
2年マヤが完成したのだ。

しかし、まさしくこれからワイナリーとして大きくはばたいていこうというこの時
期、グスタフがこの世を去ってしまう。そして同時期、葡萄畑に病気が発生。残され
たナオコは一人この苦難に果敢に立ち向かっていった。

まず葡萄の木の植え替えを決意。それに伴いハイジに代わり、ワインメーカーとして
だけでなく畑の管理にも精通するトニー・ソーターとミア・クラインを雇用する。エ
チュードのワインメーカーとしても有名なトニー・ソーターとそのパートナーミア・
クラインの手によって造られたワインはまたしてもパーカーをうならせ、1997 Dalla
Valle Maya は99点をマーク。その後も次々と高得点をたたきだし、多くの困難を乗
り越えカルトワインとして確固たる地位を築き上げた。

Dalla Valle Maya はカベルネフラン45%、カベルネソービニオン55%のブレン
ド。チョコレート、グリルミート、ハーブ、スパイス、バニラ、カシスの香りが複雑
に絡み合うパワフルかつエレガントなワイン。フルボディなのにタンニンはあくまで
甘くまろやか。20年は軽く寝かせられるだろうという本格的なボルドーブレンド。

一体この美味しさの秘密は何なのか?と聞くとナオコの答えはいつもシンプル。「畑
ですよ。」しかし特別畑の収穫量が少ないわけでもない。なのにこんなに魅力的で魅
惑的なワインが出来るとは。もしかするとワイナリーで秘密の魔法をかけているのか
もしれない、と思わず想像してしまうほど。

500ケースという超少量生産のため一般にお目にかかることはほとんど無いマヤ
は、その魔法のような美味しさとあいまってまさしく伝説と呼ぶにふさわしいワイン
だろう。

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