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「レア&カルトなワインの物語----ワインは人が作る」


第13回 「Brewer-Clifton 究極のワインは究極の畑が作る」

Brewer-CliftonはGreg BrewerとSteve Cliftonという二人のワインメーカーの共
同プロジェクト。Steve CliftonはPalminaの、Greg BrewerはMelvilleのワイン
メーカーでもある。「究極のワインは究極の畑が作る」というコンセプトの元、Santa
Rita Hillsの葡萄を使ったピノノアールとシャルドネを生産している。

ワイナリーがあるのはサンタバーバラの北の小さな町Lompoc。ここにはBrewer-Clifton
をはじめSea Smoke Cellars, Longoria, Presidio, Palmina,Stolpmanと全部で
6件ワイナリーがあり、それらは全て同じ一角に軒を連ねている。

ワイナリーといってもただの倉庫街のこの場所に、最近特に注目されている小さ
なワイナリーがワインコミュニティを形成している。ワイナリー同士とても仲が
良く、頻繁にお互いのワインを飲みあったり協力しあったりしているそうだ。

Steve は親しみを込めてここを「ワインゲットー(ワインスラム)」と呼ぶ。
「僕達は豪華なテイスティングルームやワイナリーより、とにかくワインを作れ
る所さえあれば幸せなんだ。このワインゲットーは最高だよ。」

そんなSteve Cliftonは元バンドマン。Red Hot Chili Peppers と演奏したこと
もあるとか。バンドを辞めた後ラグナビーチのナイトクラブを購入。店の仕入れ
の為あちこちのワインを試すうちにワインの世界にはまっていく。音楽業界と縁
を切り、Rancho Sisquoc Wineryのテイスティングルームで働き始めたのが19
92年。その後Stephan Bedford (現Bedford-Thompson)の元アシスタントワイン
メーカーとしてワイン作りを学び、Beckmen、Brander、Domaine Santa Barbara
等で製造に携わっていく。製造だけでなく販売についても経験を積むため、1995
年から3年間はサンタバーバラの有名なワインショップ、Wine Caskで働いてい
た。

Greg Brewerは元UCサンタバーバラのフランス語教師。いつもこざっぱりとした
お洒落なイケメン。33歳。そのせいかメディアの露出度も高い。1991年、Santa
Barbara Wineryのテイスティングルームでバイトをはじめた彼は、畑の葡萄がワ
インになり、そして消費者の元へ届くというワインのプロセスに魅了される。そ
の後Santa Barbara Wineryのアシスタントワインメーカーをしていた彼は当時Beckmen
で働いていたワインメーカー、Steve Cliftonと出合う。

そして1996年、二人は12000ドル(約130万円)を捻出しBrewer-Clifton
として初めてのビンテージを作り上げた。

二人のこだわりはとにかく畑のエッセンスをそのままワインにすること。「僕は
自分がワインメーカーだと思ったことは無いよ。むしろ非ワインメーカーになる
ことを目指してるんだ」とGreg。「まず畑ありき。そしていかに葡萄に手を加え
ずワインにするか。ワイン作りで僕達が何をやっているかではなく、何をやって
いないかが大事なんだよ。可能な限りブルゴーニュを再現しようとしてるんだ。」
という彼等の製造行程はストイックそのもの。極力人の手を加えず自然のプロセ
スのままに葡萄をワインへと造り上げていく。月齢までも考慮してスケジュール
が組まれるそうだ。「地上の液体は全て月の引力に影響されているからね。自然
は本当に偉大だよ。」

Brewer-Cliftonは自分の畑を持たず、葡萄はすべて他から購入している。彼等が
選びに選び抜いた畑は全てSanta Rita Hillsのもの。Santa Rita Hillsは200
1年に承認された新しいAVAで、BuelltonからLompocの間に位置している。Sanford
やBabcockがあるのもこの場所だ。地理的にはSanta Ynez Valley AVAの西端に位
置し、Santa Ynez Valleyのサブアペラシオンとも言える。

カリフォルニアの山脈は総じて南北に走っているのに対し、この地域だけは地殻
の変動により山脈が東西に走っている。この山脈がトンネルのような役目を果た
し、西海岸から海風が直接Buelltonまで吹き抜けていくのだ。このため2月から
10月という長い収穫時期を得ることが出来る。さらに土壌と気候が葡萄に適度
なストレスを与えるため収穫量も抑えられる。

またここ10年で植えられた新しい畑が多いため、苗木には最先端のクローン
(667, 115, 2Aなど)が使用されている。この最先端のクローンを使うことによ
り、その地域性とも相まって複雑で奥深い、そして美しい色のワインができ上が
るそうだ。

彼等が厳選した畑のさらに厳選した区画で育った葡萄のワインは非常にピュアで
エレガント。異なる畑のワインを2ー3本一度に開けて畑の違いを味わってみた
いものだ。目をつぶればSanta Rita Hillsのさわやかな風が感じられるかも。

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