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「レア&カルトなワインの物語----ワインは人が作る」


第12回 「Araujo ナパバレー最高の畑を持つワイナリー」

アローホはカリフォルニア屈指のカベルネ、シラーを産み出すワイナリーとして
カルトワインの一つに数えられています。そしてこの最高のワインを産み出す舞
台がアローホのアイズリー・ビンヤードなのです。

そもそもこのアイズリー・ビンヤードの名声は70年代にジョセフ・フェルプス
がここのブドウを購入して最高のカベルネを作ったことで確立しました。

カリフォルニアのワイナリーの特徴として、ワイン以外の事業で成功を収めた人
が、第2の人生としてブドウ畑やワイナリーを買い取ってワイン作りを始めるケー
スがとても多いことです。これまで取り上げたワイナリーでもBlankiet(アパレ
ル)、Bryant Family(弁護士)、Flowers(造園業)などがそのパターンです。
そして成功しても失敗してもまたそのワイナリーをいつかは売りに出す。フラン
スのシャトーやドメーヌが何代にもわたって一族で脈々とワイン作りが受け継が
れているのと実に対照的です。

アローホのオーナーはバートとダフュネのアローホ夫妻ですが、彼らも不動産業
で成功を収め(ビジネスパートナーは後にあのスクリーミング・イーグルのオー
ナーとなるジーン・フィリップ)、第2の人生としてワイン作りを行いたいと考
えていました。そこで耳にしたのがかのアイズリー・ビンヤードが売りに出され
ているとの話。渡りに船とこの超有名畑を手に入れたアローホはあっさりと不動
産の仕事から足を洗い、ワイン作りに専念することにしました。1990年のこ
とです。

最高のワイン作りには最高の人材が必要との理念から、彼が最初に行ったことは
有名コンサルタントのスカウトでした。幸いにも最高のビンヤードマネジャーで
あるデービッド・アブリューとこれまた最高のワインメーカーであるトニー・ソー
ターとミア・クラインを引き入れることに成功しました。もう彼らの業績につい
ては語り尽くされていますので、割愛しますが、最高の畑に、最高の人材。アロー
ホの成功は約束されたも同然でした。

そこでおもしろい偶然が起こります。カベルネ・ソービニヨンばかりだと思われ
ていたアイズリー・ビンヤードで、トニー・ソーターがごくわずかにシラー種の
ブドウ樹を見つけたのです。どうやら70年代にジョゼフ・フェルプスがローヌ
系のワインを研究しているときに、シラーが植えられていたらしいのです。それ
らは80年代にはカベルネに接ぎ木されたのですが、わずか100本だけが接ぎ
木がうまくいかず、シラーのまま残っていたのです。

ロバート・パーカーなどはアローホのカベルネよりもむしろシラーの方に高い評
価を与えています。(パーカーはローヌ系品種が個人的にかなりお気に入りのよ
うですが)

また1999年はブドウの出来がよく、それまでは格落ちとしてバルクで売り渡して
いたブドウ(カベルネ・ソービニヨン)からAltagracia(アルタグラシア)とい
う名のセカンドワインを初めて作りました。ファーストのカベルネの3分の一の
価格ですが、ブドウは同じくアイズリー・ビンヤードで取れたものですから、ア
ロウホの壮大なストラクチャーの雰囲気が味わえます。

アローホではごくわずかにソービニヨン・ブランやヴィオニエなどの白ワインも
あります。数は非常に少ないですが価格的には赤ワインよりも手頃ですので、こ
ちらも入門には最適かもしれません。

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