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「レア&カルトなワインの物語----ワインは人が作る」


第11回 「Flowers キャンプ・ミーティング・リッジの先駆者」

卓越した品質のピノ・ノアールとシャルドネで一躍トップワイナリーに躍り出た
フラワーズ。1999年にワシントンで開催されたNATO 50周年を記念する晩餐に出
されたのがフラワーズ・ピノ・ノアール・キャンプ・ミーティング・リッジ1996
年でした。1994年が初ビンテージのフラワーズがわずか2年後には、名実共にア
メリカを代表するワイナリーとして認められたわけです。

フラワーズのオーナーは東海岸で造園業で成功したウォルトとジョアンのフラワー
ズ夫妻です。彼らは第2の人生としてワイン作りを行いたいと思っていました。
このあたりはこれまでにこのメルマガで紹介したブライアント・ファミリーやブ
ランキエットと全く同じパターンです。

彼らが最初にカリフォルニアを視察したのは1981年のことでした。以降たびたび
ナパバレー近辺を見て回りましたが、納得する土地になかなか出会えませんでし
た。

転機が訪れたのは1989年のこと。何気なしに見た広告にナパの隣りのソノマの土
地が出ていたのです。場所は現在、彼らのワイナリーが立っているキャンプ・ミー
ティング・リッジです。彼らはこの土地がとても気に入り、すぐに購入し、ブド
ウを植え始めました。

このキャンプ・ミーティング・リッジという土地は寒流の流れる太平洋からわず
か数キロの標高300〜400メートルの地点にあります。今でこそマーカッシン、キ
スラーなどそうそうたる名門ワイナリーが畑を所有していますが、最初にこの土
地の潜在能力に気づいたのはフラワーズ夫妻なのです。

ここの畑の特徴は

夏場は、晴天の日が多く、日照時間も長い
海からの冷たい風が冷涼な気候を好むピノ・ノアールに最適な気温を提供する
標高が高いため、海辺に発生する霧が畑まで届かず、太陽光線を確保する
結果としてブドウの一房一房は小さく、収量が抑えられる

と、まさしくピノとシャルドネに約束された土地といえるでしょう。

皮肉なことにこのキャンプ・ミーティング・リッジという土地を世界に知らしめ
たのはフラワーズではなく、彼らからブドウを購入してワインを造ったあのキス
ラーでした。キスラーがフラワーズから購入したブドウで作った1994年、1995年
のCamp Meeting Ridgeのピノとシャルドネは偉大なワインとなりました。オーナー
のスティーブ・キスラーも当然この土地の潜在能力に気づき、自らこの場所に畑
を購入しました。

フラワーズの現在のワインメーカーはヒュー・シャペル。彼が特にこだわってい
るのがブドウのクローン。最近の流行はディジョン・クローンと呼ばれる品種で
すが、彼の最もお気に入りはカレラ・クローン。あのカレラのジョシュ・ジェン
センがDRCからスーツケースに紛れ込ませてアメリカに持ち込んだと言われてい
るの伝説のクローンです。フラワーズではなんと11種類ものカレラ・クローンを
使っています。シャペルによると、最近持ち込まれたディジョン・クローンより
も長年アメリカではぐくまれてきたカレラ・クローンの方がフラワーズには合っ
ているといいます。

フラワーズのワイン(ピノ・ノアール)の特徴はカルダモンなどのインドを思わ
せるスパイス香とミネラル、チェリーのような赤系のフルーツ香です。今後も素
晴らしいピノとシャルドネを私たちの元へ届けてくれるでしょう。

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